ニューヨーク生まれ/育ちのシンガー・ソングライター(2008年1月24日)の公演、今回はギタリストとのデュオによる。2010年には3種類のアコースティック傾向のセルフ・カヴァー集を出しているので、無理なく新旧曲がすらすらと送り出される。ヴェガはギターを弾きながら歌ったり、完全に演奏はサポートのギタリストにゆだねたり。そのおじさんギタリスト、巧みにいろんな奏法で対処していたが、なんか生理的に荒いというか、主役を持ち上げるフォースが弱い。そのジェリー・レナードはヴェガの旧新作はもちろん、デイヴィッド・ボウイやルーファス・ウェインライト作とかいろんな人のアルバム録音に参加している実力者ではあるわけだが。そういえば、ロック・ギタリストに厳しいですねと、少し前に飲んだときに知り合いから言われたが、そうかなあ。
 
 簡素な仕立てによるパフォーマンスであるため、ヴェガの歌声の肌触りがいいことを、再認識する。その良さに触れ、ノラ・ジョーンズとはまったく異なるものながらある意味ブルー・ノート(・レコード)的とも感じ、どうしてブルーノートは『ビューティ&クライム』(2007年)1作限りで彼女を切ってしまったのかと残念に思う。全米アルバム・チャート129位というのは、話にならない成績なのか。なんでも同作、同年度グラミー賞のエンジニアリング部門を獲ったらしが。そういえば、黒のパンツスーツ姿のヴェガはジャケットの下に白いシャツを着ていたが、その背中には“獲ったどー”とマジックで手書き(かな?)されているのを受け狙いで見せたりも。MCも妙にお茶目なところがあって、そういう部分を見せてくれたりしたのは、くだけたクラブ公演であることが幸いしていたか。六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。



<今日の、夜の天候>
 公演後、知人と流れたら、21時ぐらいから、大粒といいたくなる雪がふってくる。一時は風も強くて、ガラス越しに、皆でほうと模様を見る。帰宅時にはJR武蔵野線が止まっていたようだが、普通に帰宅。だが、最寄り駅から家まではけっこう滑るは、なんか足が重いはで、一苦労。えーん、雪国では暮らせないよー。

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