ドミンゲスはスペインのカディス生まれ(1960 年)生まれのジャズ・ピアニスト。昨日の項で触れている映画「フラメンコ・フラメンコ」の一演奏において、ピアニスト二人のデュオ演奏(うち、一人は歌も歌う)も出てきてピアノによるフラメンコというものもあるのだろうと実感できたが、彼はフラメンコを多大に持ち込んだジャズをいろいろとやってきているらしい。スペインのEMI/ブルーノート発の2011年作もそういう指針にある。
ドミンゲスに加えてウッド・ベースとドラム、さらにはパルマ(手拍子)とカンテ(歌)の担当者も率いてのもので、当然そういう感じのものを聞かせてくれると思ったら……。あれれ、まずは闊達なジャズ・ピアニスト、我が道を行くジャズ・アレンジャーとしての姿を強くアピールするものであったか。オープナーはウェザー・リポート/ジャコ・パストリアスの有名メロディをだまし絵的に用いつつ、粒だった指さばきを聞かせようとする曲だった。いや、技ありのカヴァーと取ったほうがいいのか。そして、その後は続々マイルス・デイヴィス有名曲を取り入れた曲が続々と。それも、凝ったカヴァーとしたほうがいいのかしら。
それら、「ソー・ホワット」とか「フレディ・フリーローダー」とか「オール・ブルース」とか、実は皆『カインド・オブ・ブルー』の収録曲? もちろん、部分的にパルマやカンテが入る場合もあるのだが、それはあくまで一部分(でも、それを担う奏者は終止楽しそうにステージ上にいた)であり、普通のジャズ表現との差別化を計るためのほんの一材料といった感じで、フラメンコ・ジャズとは言いがたい。そういうのをぼくは求めたのでどこか拍子抜けしちゃった部分もあるけど、仕掛け/編曲技量と確かなジャズ観が綱引きする、スペイン人としての属性が活きた私のジャズ・ピアノ表現であったのは間違いないし、やはりジャズと言うにはいい意味での珍妙さが存分にあったのは間違いない。
こういう人、こういうジャズ・ピアノ弾きがいていい。南青山・ブルーノート東京。この日は1日1ショウなので、1時間45分ほど演奏した。
<今日の、議員>
午後、取材のため虎ノ門に向かうため地下鉄銀座線に乗っていると、溜池山王駅から見覚えのある顔の方が乗車してくる。自由民主党のなかでは珍しく、きっちり原子力発電に反対の姿勢を表明している議員。かつて彼が会長職をつとめたこともあった湘南ベルマーレのスタジアム・コートを着ていたので、本人に間違いないだろう。何年も前に関与していたサッカー・チームのチープ気味防寒衣料を当然といった感じでまとう様にはへ〜え。ぼく、ベルマーレの試合は生で見たことがないなあ。
ドミンゲスに加えてウッド・ベースとドラム、さらにはパルマ(手拍子)とカンテ(歌)の担当者も率いてのもので、当然そういう感じのものを聞かせてくれると思ったら……。あれれ、まずは闊達なジャズ・ピアニスト、我が道を行くジャズ・アレンジャーとしての姿を強くアピールするものであったか。オープナーはウェザー・リポート/ジャコ・パストリアスの有名メロディをだまし絵的に用いつつ、粒だった指さばきを聞かせようとする曲だった。いや、技ありのカヴァーと取ったほうがいいのか。そして、その後は続々マイルス・デイヴィス有名曲を取り入れた曲が続々と。それも、凝ったカヴァーとしたほうがいいのかしら。
それら、「ソー・ホワット」とか「フレディ・フリーローダー」とか「オール・ブルース」とか、実は皆『カインド・オブ・ブルー』の収録曲? もちろん、部分的にパルマやカンテが入る場合もあるのだが、それはあくまで一部分(でも、それを担う奏者は終止楽しそうにステージ上にいた)であり、普通のジャズ表現との差別化を計るためのほんの一材料といった感じで、フラメンコ・ジャズとは言いがたい。そういうのをぼくは求めたのでどこか拍子抜けしちゃった部分もあるけど、仕掛け/編曲技量と確かなジャズ観が綱引きする、スペイン人としての属性が活きた私のジャズ・ピアノ表現であったのは間違いないし、やはりジャズと言うにはいい意味での珍妙さが存分にあったのは間違いない。
こういう人、こういうジャズ・ピアノ弾きがいていい。南青山・ブルーノート東京。この日は1日1ショウなので、1時間45分ほど演奏した。
<今日の、議員>
午後、取材のため虎ノ門に向かうため地下鉄銀座線に乗っていると、溜池山王駅から見覚えのある顔の方が乗車してくる。自由民主党のなかでは珍しく、きっちり原子力発電に反対の姿勢を表明している議員。かつて彼が会長職をつとめたこともあった湘南ベルマーレのスタジアム・コートを着ていたので、本人に間違いないだろう。何年も前に関与していたサッカー・チームのチープ気味防寒衣料を当然といった感じでまとう様にはへ〜え。ぼく、ベルマーレの試合は生で見たことがないなあ。
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