CSS

2012年1月14日 音楽
 サマソニやフジ・ロックに複数出演もしている、ブラジル出身のはじけた女男混合バンド。ぼくは初めて見る。会場は、新木場・スタジオコースト。2階席は解放していなかったようだが、都内のスタンディング級ヴェニューとしては(たぶん)一番大きい場所なはずで、着実に支持層を増やしているのだな。

 「みんな、元気? サンパウロからァ来ました」。フロントの女性リード歌手はちょっとした日本語を巧みに英語MCに交える。ほんと、それでツカミはばっちりという感じ。ぼくはなんとなくシザー・シスターズ(2007年1月25日)のブラジル版といったイメージを持っていたのが、スッコーンと抜けたな感覚など重なる部分もあるが、米国の彼らより、CSSは単純で、磨かれた娯楽感覚もなく、ギミックも少ない。バンドを始めたときほとんど楽器を出きる人がいなかったというのも納得の、天然感覚あふれるパワー・ポップ曲を屈託なく1時間強にわたって送り出した。

 とうわけで、楽曲や歌唱や演奏においてはびっくりするぐらい新奇さがないが、和気あいあいはじけたパーティ感覚こそは彼女たちが持つ生命線で、それだけで彼らは光り輝き、聞き手の支持を集めていると了解。別な言い方をすれば、音楽的な部分外でアピールできるというのもまたポップ・ミュージックなのでR。良き隣人の、くだけ、はじけたポップス。なお、ブラジルっぽい所、音楽的にはありません。

 もう5年はブラジル外志向で活動している彼女たちは、鬼のようにライヴをやっているとも伝え聞くが、あんまりうまくなっていない、もとい初々しさを残しているのは奇跡的。ぼくが一番にっこりしっくりいったのは、終盤に1分ぐらいやった、セットリストには「ラップ」と記されていた唯一のラップ調曲。これもまた特別に芸はないが、屈託なくはじける彼女たちのノリにはぴったりで、もっとこういう方向に行けばいいと思えた。

<今日の、マンガ>
 ひょんなことから「ジャイアント・キリング」というサッカー漫画を知り、そのTVアニメ26話を光通信チャンネルで、一気ぎみ見。ふうっ。昨年は「ヒカルの碁」を知って、そうしたことがあった。なんか無為に時間を過ごしたような気にほんの少しなり、自分の狭〜い生真面目さを自覚し、少しヤだなと思ってしまう。無駄なことなどそんなにあるわけないし、自分がしたかったり興味を持ったことには、無条件に、快楽的に流れていったらいいのだ。他人に迷惑をかけないかぎりは。問題は、1日24時間しかないこと也。

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