打ち合わせが長引き、30分近く遅刻して渋谷・アックス入りした私であったが、聞くところによると、ショウはスネアやバスドラをもったメンバーが会場後方から出て来るという始まり方をしたそうな。それ、ニューオーリンズのバンドではあるものの音楽的にはNOLAっぽさを持たないミュートマスの、同地のパレード流儀やシェア精神の彼らなりの発露と言える? 

 渋谷・アックス。なかなかの入り。黒っぽさを強めた新作『オッド・ソウル』をひっさげての来日公演。前の2回(2008年8月10日、2011年8月13日)はフェスで軽く見た感じだったので、へえこんなだったけかと感じるところも。ロック・バンドのなかではわりとルックスいいというか、違和感のない佇まいを持つ人たちが揃うバンドであるとも思った。好奇心おう盛さを手頃なロック様式のなかに織り込む様は明解、なり。

 その後、南青山・ブルーノート東京で、ドミニカ出身のジャズ・ピアニスト(2010年10月26日、他)とスペインの広がり系フラメンコ・ギタリストのデュオを聞く。ピアソラのタンゴ曲までを悠々と。そういやあ、昔フラメンコの雑誌でトマティートのインタヴューをしたことがあったなー。やはりブルーノート東京でのライヴを見ているはずだが、それはいつだったか。

<今日の、bmr>
 本日発売の号をもって、月刊誌としてのbmrは終止符を打つ。69年発刊で、ちょうど12月号で、なんと通すと400 号目だそう。ネットではbmr.jpとして情報を発信し続けるというし、特集主義に則ったムック本的なカタチで雑誌bmrも続ける方針であるようだ。当初Black Music Reaviewはザ・ブルースという誌名だった。それが、ブルース以外の米国黒人音楽を扱う比率もたかまり、名前が変更された。ぼくが最初に書いた原稿は、84年@月号(ゲンブツ、見つからねえ)。目茶苦茶、苦労して書いたよなー。

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