モレーノ・ヴェローゾ
2011年10月15日 音楽 カエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日)の息子さんである、しなやかクリエイター(2007年7月25日、他)の単独公演。青山・プラッサオンゼ。2008年8月に行われた同所でのソロ公演の実況盤『ソロ・イン・トーキョー』(ハピネス)がリリースされているが、そのときが、彼が生涯初めてやったソロによるパフォーマンスだったそうな。で、3年ぶりに、ファンに囲まれて、またソロで彼はパフォーマンスをした。
まずは、パンデイロを手に、歌う。すうっと、ジューシーなゆらぎが広がる。いいな、パンデイロ。子供みたいな文章だが、なんか余分な鎧を研いでくれる実演は、ほんと素の滑らかな感想や思いを引き出してくれる。そして、それ以後はずっとガット・ギターの弾き語り、歌は裏声主体のそれで、ひたすら柔和。実は今回ブラジルからサウンド・エンジニアを連れてきたそうで、最小限の音が最良のバランスのもと、送り出されていたはず。自分の歌も他人の歌も、古い歌も、いい含みと情緒をもつものとして、ヴェローゾという個体から香り立つ。言葉にならないブラジルの素敵が舞う。うー、無理なく身体がゆれる。むー、手触りの良さに身体が融けて行く。とてもシャイ/控え目な感じでショウは進められ、また曲の長さはどれも短めなのに(ちゃんと曲説明はする。ときに、それは楽曲を大切にしているなという感想を引き出す)、それらはひたひたと雄弁。セカンド・ショウのほうはけっこう力強く歌い、ギターを弾いたときも。それから、2部の途中で、彼は<さいたさいた、チューリップの花が〜>という日本の童謡を歌い、拍手喝采をうけたりもした。なんでも、バイーア在住の彼はけっこうカタカナとか書けるんだってね。
アンコールもまた、パンデイロを叩きながら、彼は歌う。なんともラヴリーな人であり、ラヴリーな晩。今回、彼は場所によってはゲストを迎えつつ、あと月内9公演をこなす。
<今日の、人名表記>
姓)ミンガス。モンク。ドルフィー。クラプトン
名)オーネット。カエターノ。スティーヴィ。アリサ。
コレ、性か名か、どちらしか書かない場合の一般的な表記の例。基本的には、珍しい、特化しやすいほうのものを出す傾向にあるのだろう。で、ぼくの場合……どっちかを表記しようとする場合は、意識して、姓を出すようにしている。ファースト・ネームを出すとなあなあな感じがするので、基本ファミリー・ネームをぼくは出します。でも、ときにアンジェロ(・ムーア)のようにファースト・ネームで行くミュージシャンもいる。それは、エコヒイキしていると思われてもいい、自分にとって身近であってほしい存在の場合。多分。
まずは、パンデイロを手に、歌う。すうっと、ジューシーなゆらぎが広がる。いいな、パンデイロ。子供みたいな文章だが、なんか余分な鎧を研いでくれる実演は、ほんと素の滑らかな感想や思いを引き出してくれる。そして、それ以後はずっとガット・ギターの弾き語り、歌は裏声主体のそれで、ひたすら柔和。実は今回ブラジルからサウンド・エンジニアを連れてきたそうで、最小限の音が最良のバランスのもと、送り出されていたはず。自分の歌も他人の歌も、古い歌も、いい含みと情緒をもつものとして、ヴェローゾという個体から香り立つ。言葉にならないブラジルの素敵が舞う。うー、無理なく身体がゆれる。むー、手触りの良さに身体が融けて行く。とてもシャイ/控え目な感じでショウは進められ、また曲の長さはどれも短めなのに(ちゃんと曲説明はする。ときに、それは楽曲を大切にしているなという感想を引き出す)、それらはひたひたと雄弁。セカンド・ショウのほうはけっこう力強く歌い、ギターを弾いたときも。それから、2部の途中で、彼は<さいたさいた、チューリップの花が〜>という日本の童謡を歌い、拍手喝采をうけたりもした。なんでも、バイーア在住の彼はけっこうカタカナとか書けるんだってね。
アンコールもまた、パンデイロを叩きながら、彼は歌う。なんともラヴリーな人であり、ラヴリーな晩。今回、彼は場所によってはゲストを迎えつつ、あと月内9公演をこなす。
<今日の、人名表記>
姓)ミンガス。モンク。ドルフィー。クラプトン
名)オーネット。カエターノ。スティーヴィ。アリサ。
コレ、性か名か、どちらしか書かない場合の一般的な表記の例。基本的には、珍しい、特化しやすいほうのものを出す傾向にあるのだろう。で、ぼくの場合……どっちかを表記しようとする場合は、意識して、姓を出すようにしている。ファースト・ネームを出すとなあなあな感じがするので、基本ファミリー・ネームをぼくは出します。でも、ときにアンジェロ(・ムーア)のようにファースト・ネームで行くミュージシャンもいる。それは、エコヒイキしていると思われてもいい、自分にとって身近であってほしい存在の場合。多分。
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