日本を代表するグルーヴ・ドラマーである沼澤尚(2010年1月12日、他)の交友関係を軸とする、米日の奏者が組んだファンク・バンド(2000年2月14日、2001年6月29日、2003年2月11日)、久しぶりの公演。基本の編成はアルト・サックスとトロンボーンの二管(ザ・クルセイダーズ;2005年3月8日、と同じですね)に、鍵盤、ギター、ベース、ドラムという編成。今回、トロンボーンとギターが変わっているが、それはまあ些細なこと。で、今回は沼澤がLA居住時に組んでいた13キャッツのメンバーで、13キャッツ解散後はずっとサンタナに入っているカール・ペラッゾ(打楽器)が入っている! 彼に対する拍手、大きかったナ。六本木・ビルボード東京、ファースト・ショウ。

 進行役/リーダーシップを取るのは、リード・ヴォーカルも取る、80年代中期にはプリンス(2002年11月19日)・バンドにいたサックス奏者のエディ・Mがこなす。彼、ぜんぜん老けないな。あ、でも、サウンドのまとめ役は日本人の1/2である森俊之((2009年1月16日、2010年5月23日、他)がやっていたのかな。米国西海岸勢で一番来日しているのはベースのレイモンド・マッキンレー(2007年12月5日、他)か?

 ジェイムズ・ブラウン(2002年11月19日)曲を中心に、ザ・クルセイダーズ、クール&ザ・ギャング、マーヴィン・ゲイ曲等、少しのひねりと多大な経験や勘を介して送り出す。そりゃ、問題ない。アンコールはペラッゾのボンゴのソロ演奏に続き、スライ・ストーン(2010年1月20日、他)の「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」〜エディ・ハリスの「フリーダム・ジャズ・ダンス」のメドレー。今回はペラッゾもいるわけだし、13キャッツの曲も1曲ぐらいやって欲しかったか。でも、コード数が多くて、他の曲からは浮く? 13キャッツのリーダー格だったメンバー3分の1のキャット・グレイは昨年ネッド・ドヒニー(2010年10月1日)の公演で来日していますね。そのキャット・グレイとカーラ・ペラッゾはペイズリー・パーク時代のシーラ・E(2011年1月19日、他)・バンドの一員だった。『ロマンス1600』(85年)の内側には王子様のような格好で化粧している写真が載っています。

<今日の祝宴>
 ライヴを見たあと、友達の結婚パーティ。仏リヨンのミシュラン3星レストランの代官山店(ヒラマツ運営)が会場、こういうのでもないと行かないよなあ。旦那さんが英国人で、まずお二人が、そして英日の親族がペアで組み合って、生バンド(小池龍平、小泉P克人、他。ヴァイオリン奏者やフルート奏者もいた)音に合わせて踊る。そして、その後はディスコな大ダンス大会になる時も。昨年スペイン女性と結婚した奴のパーティも新郎新婦で踊りを披露していたが、向こうはそれが習わしなんですよと、新郎が言っていたっけ。そういうものなのか。ともあれ、まず本人たちのもてなしのココロ、楽しんでもらおうという気持ちが、本当によく伝わる。今まで行ったなかで一番いい感じの結婚パーティかも。
 東京で知り合ったお二人は、そのまま東京在住。こういう時期だけに、ただでさえ国籍が違う者同士の結婚は手続きが煩雑なのに、よけい大変なところもなくはなかったろう。先に触れた奴は懐妊した嫁/その家族に押されて、東京を離れバルセロナに本拠地を置くことに決めた。
 仲良くしている人の趣味でも変わるのだが、昔はまあ(と言うと、語弊があるか)フレンチに行っていた。パーティの帰り際、近くにあるラ・ヴィーナスというレストランには、気にいって何度か行ったことがあるのを思い出す。コースがわりとお値打ち感があり、地下だけど開放感があった。だいぶ前に店名を変えて東銀座に引っ越しちゃったけど、今そこはループというライヴ・ハウスになっている……と、言っていた人がいたな。ぼくは、いまだ行く機会を持っていないが。

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