現代メロウ・ソウルの達人(1999年7月11 日、2005年9月29日、2009年12月21日、他)、キーボード、ギター、ベース、ドラムをしたがえての実演。一部、少しプリセット音も用いる。例によってみんなアフリカ系(鍵盤奏者のみ、UKブラック)で、腕はちゃんとしている。コーラスはキーボードとベース奏者がとり、左利き用ギターを逆さに持っていたギタリストは完全にアーニー・アイズレー(2004年3月1日、他)系メロウ奏法をマスターしている。きっと、ジミ・ヘンドリックスみたいなことをやらせても上手いんだろう。昔のようにもっと多い人数のサポートでパフォーマンスに触れたいが、まあこの編成ではほぼ不足ないか。

 ラテンぽかったりAORぽい曲はなしといういことも働いたのだろうが、今まででもっとも黒いパフォーマンスを見せた? 地声とファルセットを巧みに共存させる歌唱もほんと立派。ちゃんと強い芯を持つファルセットに触れ、こんなに秀でた使い手だっけと再確認。ほんと、いいシンガーだ。客席前方に熱心な女性ファンが集まっていたこともあるだろうが、ファン・サーヴィスも細やかに行う。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。

 <今日は、奇妙>
 ベネイは出て来るなり、「ヒドイテンキネッ」と日本語で言う。確かに。台風で午後からかなり雨と風がすごかった。一部電車が止まったりもしたようだし、予約をキャンセルした人もいたのではないか。
 そんな天気/状況だから、飲めなくてもいいヤと車で出かける。そしたら、いつもは閑散としている家の前の道路の渋谷方面に向かう車線が大渋滞している。ナンジャア、コレ。しょうがないので空いている方の車線に出て、裏道をぐるりと回って(どうやら淡島通りが通行止めになっていて、246に通じるうちの前の道に警察官が誘導していた)、246→六本木通り(こちらは空いていた)を回って、ギリギリで会場入りする。
 終演後は雨も風もなし。道路には木の葉が鬼のように散っている。知人とご飯を食べ、飲めないので早めにおひらきし、知人を送って家に戻ろうとすると、普段は渋滞が酷いはずの六本木交差点周辺がやたら閑散としていてびっくり。わー。ながら、渋谷に近づくとすごい渋滞。カーナビを見ると、周辺の幹線道路は軒並み渋滞しているようだ。で、また裏道で家に戻ろうとするが、山手線の外側に出たところでにっちもさっちもいかなくなる。なんなんだ、これは。この込み具合/感じは経験した記憶がない。うーぬ。年末の混んでいる深夜もここまでは酷くない。台風襲来が呼んだものであるだろうけど、驚きを通りこして、とても奇妙に感じました。そういえば、やっと家の近所にたどり着いて、大学病院の横を通ったら、4台も救急車がとまっていた。

コメント