サム・ムーア

2011年7月27日 音楽
 サム・ムーア(2010年12月15日、他)の公演は基本のノリはこれまでどおり。歌う曲に少し変化はあるものの。彼はサム&デイヴの黄金のダイナマイト曲だけでなく、ルイ・ジョーダン曲、アラン・トゥーサン曲、スライ・ストーン曲、エディ・フロイド/スティーヴ・クロッパー曲、アン・ピープルズ/ドン・ブライアント他曲、レイ・チャールズ曲など、アフリカン・アメリカンの財産を太っ腹にくくる方向の選曲を取り、バンドも日本で入れた2人の管楽器奏者ともども、ほぼこれまでと同様のメンツ(ステージ上には13人)。と、思っていたら、あれれと思うことが。MCをする奥さんをはじめ、彼はバンドの構成員を白人でまとめているのだが、4人いる女性コーラスの一人がなんとアフリカン! よく見ると、彼女は東京在住の喉自慢、ブレンダ・ヴォーンではないか。たぶん。ブルーノートのHPには彼女の名前は載せられていないので、急遽加わることになったのか。でも、彼女も一部でムーアとのかけあいをまかされたりして、輝いていましたね。

 南青山・ブルーノート東京。セカンド・ショウ、満員。過去、彼の公演は喉の消耗を考慮に入れてだろう1日1回で興行されていたが、この日の2度目のステージもなんら問題なし。75歳矍鑠、何度触れても熱くなれ、気持ちよくなれる、珠玉のR&B名人芸なり。なお、24日には北海道の岩見沢でやった邦楽中心のフェスに出たそう。そして、このリヴィング・リジェンドなソウル・マンは、この週末にはフジ・ロックに出演する。彼のことをあまり知らない聞き手をノックアウトしてほしい。


<今日のワタシの考え>
 このブログでも何度か触れてきているが、エアコンを使わないなど、省エネ志向の生活を2009年からやっている。軽い気持ち、ゲーム感覚で。まあ、ぼくもおしげもなく電気を浪費しているところはあるだろうし〜やっぱし音楽愛好は電気を使うと思う〜、まあ可能な部分は少しでもしちゃいまーすという感じ。だから、電気は喰ってもライヴ会場ではちゃんと冷房を効かせてほしいと、ぼくは切に思う。汗だくで、ライヴを享受するのはやはり勘弁。そのかわり、汗だくでいても第三者の目にも触れず、不快感を与えないだろうプライヴェイトな場では頑張ってみようかと思ったりするわけです。ぼくの場合は無駄にクルマにも乗っているし、やはりそれについてのなんらかのペナルティは負うべきだとも思う。
 節制しなくても現在電力会社が供給している電気量でなんとかなるし、夜間は電気が余剰となるのだから、ガンガン使ってしかるべきという人もいる。そうかもしれないが、皆でちょっとづつ電気の使用量を抑えることで全体の消費量が減じれば、それにともない電力会社の発電計画も縮小見直しにつながらないか。なにも、現在供給されている量を是としちゃうこともないだろう。それに、火力にせよ原子力にせよ、電気を作る量を減らした方が後の環境には優しいはずで、地球の寿命ものびるはず。ぼくは、そういう思いで、なるべく自宅では我慢するようにしている。

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