この前のグリーンルーム・フェスティヴァル(5月21日)のときも綺麗な服をきていたが、この晩もそれは同様。友達がつくったものらしい。スラっとした体躯なので、映えますね。

 ウッド・ベース奏者とドラマーを従えての、パフォーマンス。途中、一部はピアノから離れて、中央でマイクを持って歌ったりもした。そして、最後のほうにはヒートウェイヴの山口洋(2006年9月24日)がギターでくわわる。彼、マイヤーの表現に沿った伴奏を上手につけていてビックリ。入って2曲目となる曲の伴奏はコラの音みたいに聞こえた? わあ。山口というとロケンロール&ボブ・ディランな佇まいをイメージするが、その頑なノリはいろんな見聞や経験を経た末にフォーカスしたものであるというのを実感できて、ぼくは高揚した。本人はあまり上手く絡めなかったと少しヘコんでいたようだが。

 アンコール(の2度目だったか)は、山口と中川敬(2011年3月26日、他)が作った「満月の夕」(2011年4月13日、参照)を一緒にやる。なんでも、エミ・マイヤーは今回のツアーにおける焼津で山口とダブル・ビル公演をし、その際に彼が歌った「満月の夕」に魅了され、自分でも歌いたいと思うようになったという。この曲ではそれまでギター弾きに専念していた山口も控え目に歌う。やっぱ、なかなかウルっとこさせる曲……。渋谷・クラブクアトロ。

 そして、すぐ近くのbar issheeにいって、装置の庄司広光、ドラムの沼直也(2009年10月18日、他)、ギターその他の大島輝之(2006年10月19日、2010年9月11日)のトリオ・ギグを見る。けっこう場数をこなしているはずのインプロ・ユニットなはずで、三者がそれぞれの持ち味や発想傾向を自在に重ね合う。うまく書き留められないが、書き留めようとも思わない、そんな音が舞う。

<今日のアフター>
 その後、近くでやっていた打ち上げに合流。エミちゃんの両親もライヴに合わせてシアトルからやってきていて、少しお話しする。なるほど、この素敵な両親にして、この娘ありなのか。二作目をだしたばかりで変わらず話題を呼ぶフリート・フォクシーズはシアトルのバンドで彼女よりちょい年上か。もしかして知っているかもと思い彼女に聞いたら、直接的な面識はないそう。

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