ナイル・ロジャース&シック
2011年4月18日 音楽 お、シックではなく、今はナイル・ロジャース&シックと名乗っているのか。そのヒット・メイカー/敏腕プロデューサー率いるNYのダンサブルなバンド(2010年4月30日、他)は毎年のようにやってきているが、いつも4月に来ているとうのは、今回はじめて知った。でも、唯一メンバーとしてサヴァイヴしているナイル・ロジャースの心持ちを知ると、納得だな。なんでも、相棒のバーナード・エドワーズ(ベース、プロデュース)の命日(4/18)の前後には東京にいて、心の同士を弔いたい……。そう、96年にシックはスティーヴ・ウィンウッド(2003年7月27日)やガンズ&ローセズのスラッシュやディラン・ディランのサイモン・ル・ボンらをゲストに迎えて日本武道館で公演をやったのだが、エドワーズはショウ遂行後に急死してしまったのだ。あの晩、公演が終わったあとにヴェルファーレのVIPルームでアフター・パーティがあったが、そこにもエドワーズは姿を見せていた。だけど、ソファーにぐたあとなっていて、とても声をかけるような感じでなかったことはよく覚えている。
しかし、今年もちゃんとやってくるとは……。というのも、原発事故後なだけでなく、この1年の間に当のロジャースは癌をわずらい、闘病生活を送ってきたから。だが、彼は、4月の来日は当然のことと言わんかのように、馴染みのメンバーたちと胸をはって南青山・ブルーノート東京のステージに立った。
最終日の最終セット。曲目や進め方はここ数年のそれを踏襲するもの。だが、エドワーズに対する思いとともに、被災を受けた日本人に対する思い、そして自らの生を噛みしめる思いなどが幾つも重なり、ここのところ一番と言いたくなる質を持つ、訴求する力の強いパフォーマンスになっていたのではないか。ちゃんとロジャースの姿を確認できればいいと思って行ったのだが、彼は本当に気持ちの入った振る舞いに終始し(見ただけだと、癌を煩ったとは思わないだろう。やっかいな後遺症はあるらしいが)、その総体はなんとも感動的なものになっていた。見ることができて良かったと、ぼくは心底思わずにはいられなかった。
非の打ち所なし。ロバート・ワイアットのカヴァーでも知られるスロウ名曲「アット・ラスト・アイム・フリー」をやらなかった以外は(かつては、やっていたんだけどなあ)。途中MCで、ドラマーの誕生日が5月29日で、その日はまたブルーノート東京でそれを祝うショウをやると言っていたが、なんと本当に1日だけやるようだ。
<今日の場内>
ナイル・ロジャースたちが出て来ると、最初から多くのお客は立ち上がる。そして、終始、マジに熱い気持ちの交歓がつづく。一見さんがその様に接すると、こんなに心温かい、熱い音楽クラブがあったのかと、大感激してしまうのではないか。なんて、思ってしまったな。
それから、面々は始まりと終わりの楽屋とステージの間を、管楽器音と鳴りもの音を出しながらルンルンと練り歩く。それには、初めて接しました。
しかし、今年もちゃんとやってくるとは……。というのも、原発事故後なだけでなく、この1年の間に当のロジャースは癌をわずらい、闘病生活を送ってきたから。だが、彼は、4月の来日は当然のことと言わんかのように、馴染みのメンバーたちと胸をはって南青山・ブルーノート東京のステージに立った。
最終日の最終セット。曲目や進め方はここ数年のそれを踏襲するもの。だが、エドワーズに対する思いとともに、被災を受けた日本人に対する思い、そして自らの生を噛みしめる思いなどが幾つも重なり、ここのところ一番と言いたくなる質を持つ、訴求する力の強いパフォーマンスになっていたのではないか。ちゃんとロジャースの姿を確認できればいいと思って行ったのだが、彼は本当に気持ちの入った振る舞いに終始し(見ただけだと、癌を煩ったとは思わないだろう。やっかいな後遺症はあるらしいが)、その総体はなんとも感動的なものになっていた。見ることができて良かったと、ぼくは心底思わずにはいられなかった。
非の打ち所なし。ロバート・ワイアットのカヴァーでも知られるスロウ名曲「アット・ラスト・アイム・フリー」をやらなかった以外は(かつては、やっていたんだけどなあ)。途中MCで、ドラマーの誕生日が5月29日で、その日はまたブルーノート東京でそれを祝うショウをやると言っていたが、なんと本当に1日だけやるようだ。
<今日の場内>
ナイル・ロジャースたちが出て来ると、最初から多くのお客は立ち上がる。そして、終始、マジに熱い気持ちの交歓がつづく。一見さんがその様に接すると、こんなに心温かい、熱い音楽クラブがあったのかと、大感激してしまうのではないか。なんて、思ってしまったな。
それから、面々は始まりと終わりの楽屋とステージの間を、管楽器音と鳴りもの音を出しながらルンルンと練り歩く。それには、初めて接しました。
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