ゴラスゴー。その英国スコットランドの最大都市を、音楽の面では一番代表しているバンド……、ベル&セバスチャンのことをそう書いてもそんなに誇張にはならないんだろうな。とは言いつつ、その淡さがなかなかぼくのココロには入ってこなくて、ぼくの中では大きな場所を占めるバンドではないのだが。ゆえに、今回はじめて見る。新木場・スタジオコースト。

 すげえ、客が入っている。立錐の余地なし、の一歩手前。で、男女がほんわか、和気あいあいとパフォーマンス。生ギターとか用いない曲であっても、こんだけフォーキィに聞こえるバンドも珍しいのでは。草食系、とも言いたくなるか。なんでも、ベース奏者は慶事のため、お休みとか。それも、このバンドらしかったりして。驚いたことに、ヴァイオリン4人(ヴィオラもいたかも知れないが、遠目には良く解らん)とチェロ奏者が同行させてて、曲によっては加わる。過去もそうであったようだが、それでまた柔軟濃度は高まりますね。彼らは容易に客をステージにあげたりもしたが、最初に女の子一人をあげた際にやった、彼らの曲のなかでは比較的ビートの効いた曲では、ギタリストはロビー・ロバートソンを想起させるピッキング・ミュート奏法を少し見せる。ザ・バンドのファンなのだろうか。メンバー間で少し楽器の持ち替えをしたりもするが、それによって、曲の表情が変わることはそれほどない。気負いなく振る舞いつつ、皆が重なる様は、ブロークン・ソーシャル・シーン(2008年3月8日)の様を少し思い出させるところもあったかも。移動のため、最後までは見れず。。。

 そして、今のニュー・ソウル的表現を求めるフランク・マッコム(2004年4月15日、2004年5月10日〜レイラ・ハサウェイのサポート、2006年9月3日〜マーカス・ミラーとの共演、2006年12月7日、2008年11月16日)を丸の内・コットンクラブで見る。今回は電気ベース、ドラム、パーカッションを従えてのもの。パーカスが入るとハサウェイ濃度が増す?

 1曲目からキーボードを弾きながら歌い、今回は歌もの度数が高いかもと思っていたら、途中から、キーボード・ソロのパート(やはり、ハービー・ハンコックのヘッドハンターズ表現期からの影響が強い)が長くなり、インスト曲も披露。まあ、基本の聞き味はそんなに変わりなく、危なげなく。その持ち味だけでお金の取れる人。間違いなくそういうタレントではあるが、何度も実演を見ている者(2009年来日時は見ていないが)にとっては、なんか大胆な変化がほしいナとちょい思えたりもした。それは意外な曲調のものをやるとか、バンド編成を変えるとか、そういうことでもいいんだけど……。丸の内・コットンクラブ。

<今日のブルル>
 昨日もそうだったが、寒いよ〜ん。晴天で、部屋にいるぶんには温かそうなのに、外に出るとけっこう風があり、その風が冷たくて、えーん、となる。日が暮れて、新木場の海風に当たるのは気分的にも辛い。同駅ではディズニーランドのお土産袋を持った人も見かける。東京ディズニーランドもとうぜん近くにあるが、冬場は風が強くはないのかな。

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