マイア・ヒラサワ

2010年11月29日 音楽
 1980年ストックホルム生まれ、日本人の父親とスウェーデン人の母親を持つシンガー・ソングライター。すでに本国では評価を受けていて、それらをまとめた日本でのアルバムのデビュー作リリースは年明けながら、すでに彼女の曲がTV-CFで使われていたりするよう。エミ・マイヤー(2010年5月31日、他)、マリエ・ディグビー(ハリウッド・レコード所属。一度取材したことがあるけど、綺麗で性格もいい感じで、とても好印象)、マイア・バルー(2008年9月8日、他)など、ここのところ、日本人の血が半分入っている女性アーティストがいろいろ活躍しているなー。

 ショーケース・ライヴで、表参道・カイにて。なるほど、才能はありますね。最初はギターやキーボードの弾き語り。MCは英語と、ときに日本語。歌は英語とスウェーデン語、日本語の曲も1曲。そして、途中からクリストファー・ラングスタンというスウェーデンのストレンジ・ポップの3人組が出てきて(その名前は個人名でもあるのかしら)、サポート。男性陣は自分たちの自作も1曲ヒラサワ抜きでやったが、楽器を持ち替えたりもするような(スタンディング設定だと、ステージ高のないここでの実演はほとんど後からはその模様が見えない)彼らは結構いい感じだった。

 親しみ易さ溢れるピアノ・ポップ的なものから、アルバムでは管音をうまく用いたプチ・アートな感性を持つ曲まで、曲趣は広がりと視点あり。また、歌もコケティッシュで聞き手にしっかり向かって来て、自分の世界をぽっかり作れる人と頷く。かつてスウェディッシュ・ポップ勢としては一番売れたカーディガンズ的なノリを持つ曲もあり、いろいろと眩しい才覚を感じた。

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