高校卒業後、オーストラリアに渡ってジャズを習い(最初は語学留学し、その後にシドニー大学に入る。マイク・ノックに師事)、11年居住していた75年生まれのピアニスト。ディスク・ユニオンから豪州人リズム・セクションとのトリオ作を3種出していたが、新たにトライソニークという新トリオを組んでメジャー・デビューするにあたってのショーケース・ライヴ。東京駅八重州口近くの、BMWのショールーム。

 新トリオのリズム隊は杉本智和(2007年12月4日、他)と大槻英宣(2010年2月17日、他)。ロック・ファンでもあったらしい(今も嫌いではないよう)が、トリスターノなんかも嫌いじゃないんだろうなともほのかに思わせる、ときに“一見さんお断り”みたいな迷宮に入るところもある、闊達詩的なピアノを聞かせる。後日、取材時に正面からキムの顔を見たら、性格よさそうなイケ面でほう。そんなに平易なピアノ・トリオ表現をやるわけではないのに、日々のライヴでは女性客が圧倒的に多いというのにも納得がいきます。

 終わって、知人を誘い、少し流れようとしたら……オイスター・バーを見つけたので、入店。牡蠣をつまみつつ、昼間から白ワイン。夜の用事もあるというのに(というか、夜も飲みだからまいっかという判断ナリ〜)、止まらなくなり、へらへらボトルを2本開栓。明るいうちから飲むのは久しぶり&牡蠣を楽しめて冬を感じる。先日取材した、某著名ミュージシャンの言によれば、猛暑だった今年は牡蠣は味がいまいちだそーな。複数産の牡蠣を食べたが、どこのものが美味しかったかはもちろん忘れた。

コメント