アギーレは65年生まれの、アルゼンチンのフォークロア伝統を受けつつ、しなやかに我が道を行くミュージシャン。ジャズからブラジル音楽までいろんな表現を見た上で、ピアノやギターを用いつつ、歌曲とインスト曲を自在に行き来するような音楽を聞かせてきている人で、今回が初来日公演となる。
まずは2曲続けて、ピアノによるインスト。その後は歌いもし、ならすなら弾き語り6.5割、歌無しピアノ・ソロ演奏(ちょい鼻歌的に声を軽く出す場合も)3.5割。また、生ギターを弾きながら歌う場合もある(これは、全体の2割ぐらいかな)。割合は大体の目安ですが。
ヴォーカル曲の味はさすが。別に歌そのものを取ると決してうまいわけではないんだが。さりげない、でも確かな楽器と歌の相乗のもと、えも言われぬ悠久的な流れの感覚や心地よさや含みが広がって行き、聞き手を包む様はなかなかに絶品。いろんな気持ちを抱くことができるし、アルゼンチンって、やっぱ凄いかもと思えちゃう。一方、インストのほうはやはりいろんな要素を孕んでいるのだが、少なくても生演奏に関してはニュー・エイジ・ミュージックになっちゃうところがあって(←まあ、ロマンティストなんだろう)、ぼくの耳にはどこか痒いと感じてしまった。というか、歌が入った時の、聞き味が良すぎるっ。そっちのほうには、彼だけの広がり、誘い、色んな濃淡や明暗などがあって、オーガニックでもあるし、わあいいもん聞いていると思えちゃう。かつ、他に替えはないと思える。
アンコールでは日本人バンドネオン奏者の北村聡とシンガーの松田美緒(2010年4月19日、他)が出てきて一緒にやる。また、もう一度出てきて、短めにピアノ・ソロも。会場は、表参道・スパイラルホール。あれれ、25周年記念公演と謳われたこの日の公演だけかもしれないが、ステージ高がなく(グランド・ピアノを置いたためかもしれない)、前の方に座らない限り(後ろの高くなっている部分もOKかも)、ステージが良く見えない。ぼくの座った席からは頑張っても、アギーレの演奏している様は当然のこと、眉から上しか見ることができなかった。とても、悲しい。終わった後、知人と流れた先でも、それについての恨みは話に出ざるを得なかった。
客には来日中のグラストン・ガリッツァ(2010年7月22日、他)の姿も。そういえば、前日にアルゼンチン出身で20年強パリに住んでいるアコーディオン奏者のラウル・バルボーサ(12月に、仏人アコーディオン奏者のダニエル・コランと一緒に来日公演をします)を取材したんだけど、アギーレとは全然世代が違うのにとっても仲良しらしい。
まずは2曲続けて、ピアノによるインスト。その後は歌いもし、ならすなら弾き語り6.5割、歌無しピアノ・ソロ演奏(ちょい鼻歌的に声を軽く出す場合も)3.5割。また、生ギターを弾きながら歌う場合もある(これは、全体の2割ぐらいかな)。割合は大体の目安ですが。
ヴォーカル曲の味はさすが。別に歌そのものを取ると決してうまいわけではないんだが。さりげない、でも確かな楽器と歌の相乗のもと、えも言われぬ悠久的な流れの感覚や心地よさや含みが広がって行き、聞き手を包む様はなかなかに絶品。いろんな気持ちを抱くことができるし、アルゼンチンって、やっぱ凄いかもと思えちゃう。一方、インストのほうはやはりいろんな要素を孕んでいるのだが、少なくても生演奏に関してはニュー・エイジ・ミュージックになっちゃうところがあって(←まあ、ロマンティストなんだろう)、ぼくの耳にはどこか痒いと感じてしまった。というか、歌が入った時の、聞き味が良すぎるっ。そっちのほうには、彼だけの広がり、誘い、色んな濃淡や明暗などがあって、オーガニックでもあるし、わあいいもん聞いていると思えちゃう。かつ、他に替えはないと思える。
アンコールでは日本人バンドネオン奏者の北村聡とシンガーの松田美緒(2010年4月19日、他)が出てきて一緒にやる。また、もう一度出てきて、短めにピアノ・ソロも。会場は、表参道・スパイラルホール。あれれ、25周年記念公演と謳われたこの日の公演だけかもしれないが、ステージ高がなく(グランド・ピアノを置いたためかもしれない)、前の方に座らない限り(後ろの高くなっている部分もOKかも)、ステージが良く見えない。ぼくの座った席からは頑張っても、アギーレの演奏している様は当然のこと、眉から上しか見ることができなかった。とても、悲しい。終わった後、知人と流れた先でも、それについての恨みは話に出ざるを得なかった。
客には来日中のグラストン・ガリッツァ(2010年7月22日、他)の姿も。そういえば、前日にアルゼンチン出身で20年強パリに住んでいるアコーディオン奏者のラウル・バルボーサ(12月に、仏人アコーディオン奏者のダニエル・コランと一緒に来日公演をします)を取材したんだけど、アギーレとは全然世代が違うのにとっても仲良しらしい。
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