ハラール・ハウゴーwithヘレーネ・ブルーム
2010年9月15日 音楽 日本に何度も来ていたハウゴー&ホイロッップ(2005年12月10日、2008年12月13日)の1/2、育ち良さそうなフィドル青年を中心とするショウ。渋谷・クラブクアトロ。彼に加えて男性ギター/マンドリン奏者、女性チェロ奏者、そしてハウゴーが可愛がっている歌/ギター/フィドルのヘレーネ・ブルームという女性が加わって華を添えたりも。みんなデンマーク人のよう。で、清らかなトラッド〜ケルト系フォークといったアコースティック表現を細やかに編み上げる。ハウゴーのフィドルの艶やかさ/まろみは相当なもん、と、改めて思う。それを認知し、これまでそれほどデンマークに行きたいと思ったことはないが、行ったら心地良さそうだなと思えたりもしたか。
2部構成のショウ。1部ではハンバート・ハンバート(2009年10月7日、他)、2部では大貫妙子(2009年1月16日、他)が入って部分的にデンマーク勢と絡む。ちょっと一緒にやってみましたという水準を超えた細やかな重なり方にも、デンマーク勢の真摯さが表れる。でもって、ジャズ的なインタープレイという文脈とは別のところで、他者と敷居低く協調できちゃったり、歩み寄り合ったりできちゃうのが、フォーク・ミュージックの美点なのだと思わせられた。
また、大貫はアンコールで、日本の古い歌「この道」(作詞/北原白秋、作曲/山田耕筰)を、ハウゴーたちをバックに歌う。ヘレーネ・ブルームも歌で加わる。すうっと時間が止まる。うわああ、耳に自然に入る歌詞も含め、いい歌なんだあ。なんか、感じ入ってしまったな。そして、それが地域/文化違いの担い手たちが重なって無理なく重なり、新たに開かれる風情のいい感じといったなら。先(2010年8月24日)の「上を向いて歩こう」もそうだが、トップ級にイケてる日本の歌なのではとも酔っぱらった頭で思った。流れた先に博識な方がいて、山田耕筰は軍歌や校歌なんかもいろいろ作っていたそうだが、ちゃんと海外で学んだクラシック畑の御仁だと知る。でもって、お金と女性にきれいではない、山っけたっぷりの人だったんだよとも教えられる。そうなのか。なんにせよ、この晩の「この道」はぼくの胸にするりと入り、大きな波紋を残したのは間違い。ぼくにとってのこの晩のハイライトは、間違いなくこの曲を披露した場面でした。
2部構成のショウ。1部ではハンバート・ハンバート(2009年10月7日、他)、2部では大貫妙子(2009年1月16日、他)が入って部分的にデンマーク勢と絡む。ちょっと一緒にやってみましたという水準を超えた細やかな重なり方にも、デンマーク勢の真摯さが表れる。でもって、ジャズ的なインタープレイという文脈とは別のところで、他者と敷居低く協調できちゃったり、歩み寄り合ったりできちゃうのが、フォーク・ミュージックの美点なのだと思わせられた。
また、大貫はアンコールで、日本の古い歌「この道」(作詞/北原白秋、作曲/山田耕筰)を、ハウゴーたちをバックに歌う。ヘレーネ・ブルームも歌で加わる。すうっと時間が止まる。うわああ、耳に自然に入る歌詞も含め、いい歌なんだあ。なんか、感じ入ってしまったな。そして、それが地域/文化違いの担い手たちが重なって無理なく重なり、新たに開かれる風情のいい感じといったなら。先(2010年8月24日)の「上を向いて歩こう」もそうだが、トップ級にイケてる日本の歌なのではとも酔っぱらった頭で思った。流れた先に博識な方がいて、山田耕筰は軍歌や校歌なんかもいろいろ作っていたそうだが、ちゃんと海外で学んだクラシック畑の御仁だと知る。でもって、お金と女性にきれいではない、山っけたっぷりの人だったんだよとも教えられる。そうなのか。なんにせよ、この晩の「この道」はぼくの胸にするりと入り、大きな波紋を残したのは間違い。ぼくにとってのこの晩のハイライトは、間違いなくこの曲を披露した場面でした。
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