バック・バンド(鍵盤、ギター、ベース、ドラム、女性バックグラウンド・シンガー)が出てきて、イントロ演奏を始めたときはどうなることかと思った。始めた曲はサヴァイヴァーの手あかにまみれたと書きたくなる82年全米1位曲「アイ・オブ・ザ・タイガー」の有名リフ。なぜ、今さら、こんなのをやるのか。なんかドサ回りのバンドに接した気分になるとともに、サポート陣はみんな20代とおぼしき外見を持つように見えたが、演奏もどこか心もとない。その印象は、ジェイムズが出てきて歌いだすと、だいぶ払拭されたが。やっぱ、主役がイケてれば、回りもそれにつられる……。

 5年ほど前にばっかみたいに歌える、昔気質臭ムンムンのR&B歌手としてワーナー・ブラザーズからデビューし(今は、スタックス/コンコード所属)、好き者から注目を受けた歌える女性歌手。まず目を引くのは、チャカ・カーン(2008年6月5日、他)もびっくりの存在感あるアフロ・ヘア。もう、それだけで、つかみはOKって感じがしちゃいます。で、やっぱし、めっぽう本格派。彼女が自然な感じでディープに歌うと、さあっと“豊かなソウルの森”が表れると言う感じ。どこかに、可愛らしさをもっているのも良い。輝いている! もう、その存在に触れられるだけで、うれしいと感じさせる歌手ですじゃ。六本木・ビルボードライブ東京、セカンド・ショウ。

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