小窓ノ王(航)、辻隼人、ファースト・ミーティング
2010年6月7日 音楽 MIKA(2009年11月30日)の公演もこの日にあって、約半年の間に彼がどのぐらい変化しているかというのことに非常に興味があったのだが、最近知りとっても興味そそられたアーティストがいてライヴをやるので、そちらの方を取る。吉祥寺・MANDA-LA2。
そのアーティストは航という女性シンガー/ピアニスト。小窓ノ王というのは彼女とドラマーの植村昌弘のユニット名で、その単位にチェロ奏者やトランペット奏者も曲によっては入るアルバム『Do-Chu』は航名義のものになっていて、この晩のライヴはそのアルバム発売を受けてのものとなる。
まず、辻隼人というシンガー/ピアニストがソロでパフォーマンス。初めて触れるが、ほう。けっこうレディオヘッド(2008年10月4日、他)やジェフ・バックリーなどを想起させる曲をピアノ弾き語りでやっているという印象を受ける。ときにアヴァンギャルドなかき回しピアノ奏法を見せたり、歌声とは離れる金切り声をあげたりも。何語で歌っているのかは、ぼくの耳には判別できなかったのは残念(←追記。後からCDを聞いたら、自分なりの擬音/感覚韻で歌っているみたい)。が、なんにせよ、きっちり自分の美意識のもと音楽と対峙しているのが分かる人で、たとえばシガー・ロス(2006年4月5日、他)の前座としてひょいっと出てきたりしたら、話題を呼ぶのではないか。MCによれば、彼はリーダー作を複数出しているようだ。
2番目は、航のファースト作をプロデュースしている藤井郷子らのファースト・ミーティング(2010年1月9日)。この日のギグは、オーストラリア人で現在はシンガポールに住んでいるそうなアルト・サックス奏者のティムさんという人が加わる。30分1本の、彼女たちならではの、丁々発止。
そして、小窓ノ王。ぼくは航の『Do-Chu』を聞いて、“リアル・ジャズ環境にいるUA(2009年5月30日、他)”と説明したくなることを、凛とした佇まいのもと見事にやっている人だなあという感想を持った。で、実演を聞いても、ちゃんとした芯と視点と閃きと気を有する才ある人物という印象は減じず。途中でトランペットの田村夏樹(2004年10月10日、2005年2月10日、他)が加わったりも。アンコールは童謡「月の砂漠」を自分流に広げたカタチでやったが、それを聞いて、矢野顕子(2009年12月13日、他)のことも好きなのかとも思う。終演後に聞いたら、矢野の一番好きなアルバムは『ジャパニーズ・ガール』であるそう。
そのアーティストは航という女性シンガー/ピアニスト。小窓ノ王というのは彼女とドラマーの植村昌弘のユニット名で、その単位にチェロ奏者やトランペット奏者も曲によっては入るアルバム『Do-Chu』は航名義のものになっていて、この晩のライヴはそのアルバム発売を受けてのものとなる。
まず、辻隼人というシンガー/ピアニストがソロでパフォーマンス。初めて触れるが、ほう。けっこうレディオヘッド(2008年10月4日、他)やジェフ・バックリーなどを想起させる曲をピアノ弾き語りでやっているという印象を受ける。ときにアヴァンギャルドなかき回しピアノ奏法を見せたり、歌声とは離れる金切り声をあげたりも。何語で歌っているのかは、ぼくの耳には判別できなかったのは残念(←追記。後からCDを聞いたら、自分なりの擬音/感覚韻で歌っているみたい)。が、なんにせよ、きっちり自分の美意識のもと音楽と対峙しているのが分かる人で、たとえばシガー・ロス(2006年4月5日、他)の前座としてひょいっと出てきたりしたら、話題を呼ぶのではないか。MCによれば、彼はリーダー作を複数出しているようだ。
2番目は、航のファースト作をプロデュースしている藤井郷子らのファースト・ミーティング(2010年1月9日)。この日のギグは、オーストラリア人で現在はシンガポールに住んでいるそうなアルト・サックス奏者のティムさんという人が加わる。30分1本の、彼女たちならではの、丁々発止。
そして、小窓ノ王。ぼくは航の『Do-Chu』を聞いて、“リアル・ジャズ環境にいるUA(2009年5月30日、他)”と説明したくなることを、凛とした佇まいのもと見事にやっている人だなあという感想を持った。で、実演を聞いても、ちゃんとした芯と視点と閃きと気を有する才ある人物という印象は減じず。途中でトランペットの田村夏樹(2004年10月10日、2005年2月10日、他)が加わったりも。アンコールは童謡「月の砂漠」を自分流に広げたカタチでやったが、それを聞いて、矢野顕子(2009年12月13日、他)のことも好きなのかとも思う。終演後に聞いたら、矢野の一番好きなアルバムは『ジャパニーズ・ガール』であるそう。
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