ハンク・ジョーンズ“ザ・グレイト・ジャズ・トリオ”。ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ
2010年2月22日 音楽 ハンク・ジョーンズ(2006年9月3日)の年齢は、91歳(1918年生まれ)ですぢゃ。わあ。でも、けっこう毎年来ているはずで、ほんとお元気。すごいな、その年齢ながら、飛行機で太平洋を横断するのが苦にならないとは。「機内で、退屈な映画を見れば大丈夫。すぐに、眠たくなるから」と、彼は言っているそうだが。とはいえ、いつ召されてもおかしくない年齢なわけで、ちょい前に飲んだときに彼の話になったことがあり、もう一度ちゃんと見ておきたいなという気持ちになった。ちなみに、彼の弟二人は、ともにハンクさん以上にジャズ史に名を残すと言えるかも(と、書くと、ハンク・ジョーンズのファンは怒るか)。ビッグ・バンド史に燦然と輝くサド・ジョーンズと、スーパー・ドラマーのエルヴィン・ジョーンズ。すでに、彼らは60代と70代で亡くなっている。
ブルーノート東京、ファースト・ショウ。まあ、切れやスピード感(で、もともと売っていた人ではないけれど)は減じているが、するりと枯れたフレイズを綴る。何か余韻のようなものが、そこから広がる。サイド・マンは、ベースがデイヴィッド・ウォン(2009年6月1日)で、ドラマーはリー・ピアソン。みんな正装、それもある種の風情を高める。ゆったりしたMCをするが、まだボケてもいないようだ。長身痩身の彼は歩行も、杖とかついていない。
その後、六本木・ビルボードライブ東京で、UKジャジー・ファンクの代表格バンド(1999年8月2日)を見る。デビュー以来代わらない高校時代からの仲間であるオリジナル・メンバー3人に、サポートのキーボード奏者をいれてのもの。そして、ヴォーカリストは最初の看板シンガーだったエンディア・ダヴェンポート。そこに、さらにバックグラウンド・ヴォーカルとして、日本人シンガーのMARUも加わる。MARUは昨年の彼らのUSツアーにも参加したとかで、いい感じでグループに溶け込む。ダヴェンポート→サイーダ・ギャレット→カーリーン・アンダーソン→ニコール・ルッソ(2002年5月28日)→ダヴェンポート、とリード・シンガーは一周したわけか……。俺、彼女たち全員にそれぞれインタヴューしている。とともに、90年代に2度ほどロンドンでも彼らのライヴを見ていたりして、ちょい近い気持ちを抱いてしまうバンドかもしれない。残念ながらダヴェンポート(いまだ、ニューオーリンズに住んでいるのかな?)の歌声は少し衰えていると感じる部分はあったものの、表現総体はUKらしさを感じさせるもので、R&B/ファンクの本場たるアメリカを大西洋の対岸から俯瞰できる特権を活かした表現をやりたいというメンバーたちの発言を思い出した。彼らの生演奏のうえでギャング・スターやクール・G・ラップらいろんなラッパーたちが乗るという体裁を持つ92 年デリシャス・ヴァイナル発『Heavy Rhyme Experience,Vol.1』は再評価されてもいいかもしれぬ。ザ・ブラック・キーズの同指針盤など、そういうの最近見られるし)、闊達なソウル表現は気分良し。ココロ踊る。
ブルーノート東京、ファースト・ショウ。まあ、切れやスピード感(で、もともと売っていた人ではないけれど)は減じているが、するりと枯れたフレイズを綴る。何か余韻のようなものが、そこから広がる。サイド・マンは、ベースがデイヴィッド・ウォン(2009年6月1日)で、ドラマーはリー・ピアソン。みんな正装、それもある種の風情を高める。ゆったりしたMCをするが、まだボケてもいないようだ。長身痩身の彼は歩行も、杖とかついていない。
その後、六本木・ビルボードライブ東京で、UKジャジー・ファンクの代表格バンド(1999年8月2日)を見る。デビュー以来代わらない高校時代からの仲間であるオリジナル・メンバー3人に、サポートのキーボード奏者をいれてのもの。そして、ヴォーカリストは最初の看板シンガーだったエンディア・ダヴェンポート。そこに、さらにバックグラウンド・ヴォーカルとして、日本人シンガーのMARUも加わる。MARUは昨年の彼らのUSツアーにも参加したとかで、いい感じでグループに溶け込む。ダヴェンポート→サイーダ・ギャレット→カーリーン・アンダーソン→ニコール・ルッソ(2002年5月28日)→ダヴェンポート、とリード・シンガーは一周したわけか……。俺、彼女たち全員にそれぞれインタヴューしている。とともに、90年代に2度ほどロンドンでも彼らのライヴを見ていたりして、ちょい近い気持ちを抱いてしまうバンドかもしれない。残念ながらダヴェンポート(いまだ、ニューオーリンズに住んでいるのかな?)の歌声は少し衰えていると感じる部分はあったものの、表現総体はUKらしさを感じさせるもので、R&B/ファンクの本場たるアメリカを大西洋の対岸から俯瞰できる特権を活かした表現をやりたいというメンバーたちの発言を思い出した。彼らの生演奏のうえでギャング・スターやクール・G・ラップらいろんなラッパーたちが乗るという体裁を持つ92 年デリシャス・ヴァイナル発『Heavy Rhyme Experience,Vol.1』は再評価されてもいいかもしれぬ。ザ・ブラック・キーズの同指針盤など、そういうの最近見られるし)、闊達なソウル表現は気分良し。ココロ踊る。
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