B.T.エクスプレス。テオドシー・スパトフ・トリオ&ヒルダ・カザシャン
2009年11月26日 音楽 B.T.エクスプレスはNYのブルックリン(名前の最初のキャップはブルックリンの略ではなかったか)で結成されたファンク・バンド。クール&ザ・ギャングとかを追う存在として日本でも70年代中期にはけっこう紹介されていたはずだが、ぼくはちゃんと聞いたことはなかった。でも、この手のバンドの実演は間違いないハズで、なんかぼくの期待値はかなり高いものがあったかも。六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。
ステージ上には8人がずらり。おお、昔の由緒正しいセルフ・コンテインド・グループという感じがたっぷり。うち、ベース奏者とパーカッション奏者とドラマーは老けているので、古くからのメンバーなんだろうなと推測。あとは、女性シンガー(ちゃんとしたマナーを持つ。金属的な声質は好き嫌いが別れるだろうが)、キーボード、サックス二人(ともに、ジャズの道を通ってきたのが分かる)、ギターという編成。で、がちんこなファンキー傾向曲でずんずん進んで行く。インスト部にも力を置くバンドだけに、演奏は確か。MCで11年ぶりの来日と言っていたが、そうか来日も過去しているのか。
リック・ジェイムズ曲やシック曲、ブルース曲なんかもやる。それにより、ちょいトップ40バンド的な安さが出るようにも思うが、それは長年のライヴ活動を続けているうちに出された指針でもあるのだろう。アンコールはインスト傾向曲ながら75年に米国総合トップ10内に入った(そういう時代だったのだ)、ヒット曲「エクスプレス」。が、途中からそれはマヌ・ディバンゴの「ソウル・マコッサ」となり、彼らはうれしそうにそれを延々と続ける。ぼくも、とってもうれしくなる。あとで調べたら、カメルーン出身の豪快ファンキー・マコッサ野郎の同曲は米国で唯一の彼のヒット曲だったのだな。それは73年のことだったので、それに親しみつつ、「エクスプレス」を作ったのかもしれない。演奏時間はちょうど1時間半。
続いて、南青山・ブルーノート東京に。出演者はブルガリアの方々だったのだが、場内はちゃんとした格好をした外国人とわりと年配の日本人が多く、いつもと雰囲気が違う。それは、ブルガリア大使館関係者がたくさん、と説明したくなるものであったか。
カヴァルという木製の縦笛(羊飼いが用いたものとかで、欧州最古の楽器とも言われるそう)奏者に、ピアニスト(ピアノの上に置いたキーボードでベース音を出す場合も)とドラマーが付く。そのサポートの二人はもろにジャズの流儀をもっており、ぼくは思わずコラ・ジャズ・トリオ(2009年8月30日)のブルガリア版かと思ったり←誇張あり。ただ、ジャズ・スタンダードなんかはやらず、彼らはすべてスパトフの微妙な濃淡/紋様を感じさせる静謐な自作曲(うわあ、すげえ曖昧な書き方。実は、ブルーノートのあと3軒ハシゴしちゃって、細かいこと忘れちゃった)をやっていたんではないか。乱暴な言い方になるが、3人はブルガリアのある種の断面とジャズ的整合性を握手させたようなパフォーマンスを展開した。ただ、もろなインプロものからけっこうクラシック調やエスノ調までかなり彼の作品は振り幅があるようなので、この晩のパフォーマンスはその一部分なのだろう。ちなみに、カヴァルは素朴なフルートといった感じの音色だったかな。それを、スパトフはあっさり雄弁に吹く。また、彼は少し歌い、“口(くち)タブラ”みたいな口芸も延々と見せたりも。そういうの、ブルガリアの伝統にあるのだろうか。それから、途中からはブルガリアのいいとこの娘さんてな感じ(事実、父親は同国クラシック界の大御所らしい)の女性歌手が出てきて、涼し気に歌ったりも。なお。彼女が前面に立ったときは、「ワン・ノート・サンバ」や「イパネマの娘」といったブラジル曲を歌った。音大の打楽器学科を出ているそうな彼女は一部ではコンガをソツなく叩いたりも。
ステージ上には8人がずらり。おお、昔の由緒正しいセルフ・コンテインド・グループという感じがたっぷり。うち、ベース奏者とパーカッション奏者とドラマーは老けているので、古くからのメンバーなんだろうなと推測。あとは、女性シンガー(ちゃんとしたマナーを持つ。金属的な声質は好き嫌いが別れるだろうが)、キーボード、サックス二人(ともに、ジャズの道を通ってきたのが分かる)、ギターという編成。で、がちんこなファンキー傾向曲でずんずん進んで行く。インスト部にも力を置くバンドだけに、演奏は確か。MCで11年ぶりの来日と言っていたが、そうか来日も過去しているのか。
リック・ジェイムズ曲やシック曲、ブルース曲なんかもやる。それにより、ちょいトップ40バンド的な安さが出るようにも思うが、それは長年のライヴ活動を続けているうちに出された指針でもあるのだろう。アンコールはインスト傾向曲ながら75年に米国総合トップ10内に入った(そういう時代だったのだ)、ヒット曲「エクスプレス」。が、途中からそれはマヌ・ディバンゴの「ソウル・マコッサ」となり、彼らはうれしそうにそれを延々と続ける。ぼくも、とってもうれしくなる。あとで調べたら、カメルーン出身の豪快ファンキー・マコッサ野郎の同曲は米国で唯一の彼のヒット曲だったのだな。それは73年のことだったので、それに親しみつつ、「エクスプレス」を作ったのかもしれない。演奏時間はちょうど1時間半。
続いて、南青山・ブルーノート東京に。出演者はブルガリアの方々だったのだが、場内はちゃんとした格好をした外国人とわりと年配の日本人が多く、いつもと雰囲気が違う。それは、ブルガリア大使館関係者がたくさん、と説明したくなるものであったか。
カヴァルという木製の縦笛(羊飼いが用いたものとかで、欧州最古の楽器とも言われるそう)奏者に、ピアニスト(ピアノの上に置いたキーボードでベース音を出す場合も)とドラマーが付く。そのサポートの二人はもろにジャズの流儀をもっており、ぼくは思わずコラ・ジャズ・トリオ(2009年8月30日)のブルガリア版かと思ったり←誇張あり。ただ、ジャズ・スタンダードなんかはやらず、彼らはすべてスパトフの微妙な濃淡/紋様を感じさせる静謐な自作曲(うわあ、すげえ曖昧な書き方。実は、ブルーノートのあと3軒ハシゴしちゃって、細かいこと忘れちゃった)をやっていたんではないか。乱暴な言い方になるが、3人はブルガリアのある種の断面とジャズ的整合性を握手させたようなパフォーマンスを展開した。ただ、もろなインプロものからけっこうクラシック調やエスノ調までかなり彼の作品は振り幅があるようなので、この晩のパフォーマンスはその一部分なのだろう。ちなみに、カヴァルは素朴なフルートといった感じの音色だったかな。それを、スパトフはあっさり雄弁に吹く。また、彼は少し歌い、“口(くち)タブラ”みたいな口芸も延々と見せたりも。そういうの、ブルガリアの伝統にあるのだろうか。それから、途中からはブルガリアのいいとこの娘さんてな感じ(事実、父親は同国クラシック界の大御所らしい)の女性歌手が出てきて、涼し気に歌ったりも。なお。彼女が前面に立ったときは、「ワン・ノート・サンバ」や「イパネマの娘」といったブラジル曲を歌った。音大の打楽器学科を出ているそうな彼女は一部ではコンガをソツなく叩いたりも。
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