代官山・ユニット、ブラジル音楽好き&趣味の音楽好きはけっこう集まっていたんじゃないかなあ。いろんな人と、会いました。マルコス“ヴァーチュオーソ”スザーノ(1999年8月11日、2001年12月19日、2002年7月21日、2005年2月15日、2005年10月30日、2006年8月11日、2006年8月24日、2006年12月28日、2007年8月11日、2007年8月23日、2008年1月31日、2008年10月10日、他)と南部出身の自作自演派ヴィクトール・ハミルが本国で組んでいるユニットのサトレッピ・サンバタウンに、新世代ブラジリアン・ポップの美声歌手のカチア・ベーが加わるというもの。スザーノの位置には、いろんな打楽器や装置がいろいろと置かれている。きけば、それがスザーノのフルのセット(けっこう、足も用いたよう)で、それを日本に持ってきたのは今回が初めてなのだとか。へーえ。

 いろんな誘いを持つ、いろんな素養も感じさせるヴィクトール・ハミルのギター弾き語りに、けっこうエレクトロニクス/装置を介したスザーノによる打楽器音/シーケンス音/効果音が自在に乗り、干渉し、歌の行方をすいっと広げる。おお。ハミルの歌はときとしてカエターノ・ヴェローゾの声に似ていると思わせるときがあるが、だからこそもう少し陰影がそこにあればとは感じてしまった。

 二つ目のブロックに入ると、そこにベーが飄々と加わりツイン・ヴォーカルとなるが、なるほどベーさんの歌はまた美味しい手触りや広がりを持っていて、表現にうれしい奥行きが加わった。いい感じね。もっと、3人によるパフォーマンスに触れたかった。そして、3つ目にはまた男性二人でパフォーマンスし、3人でのアンコールに。ブラジルならではの芯を持つ、しなやな歌心が漂う……。いいヴァイヴが場内には終止充満していました。

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