リオン・ウェア

2009年8月23日 音楽
 あのマーヴィン・ゲイも頭を垂れたメロウ・ソウルの名作曲家である偉人(と書いても差し支えない存在でしょう)は過去にも来日公演をした事があるようだが、ぼくは初めて見る。現在スタックスとアーティスト契約を持つ彼だが、もともとパフォーマーとしての印象は強くはなく、数々の名曲/洗練された雰囲気を生み出した個体の襞に触れられればと、ぼくは軽い気持ちで会場に向かった。と、書きつつ、実は何気にけっこう高揚してもいたかな。

 丸の内・コットンクラブ、セカンド・ショウ。キーボート、ギター、ベース、ドラム、女性ヴォーカルを従えてのもの。で、マイケル・ジャクソン、ダニー・ハサウェイ、マーヴィン・ゲイ、ミニー・リパートン、クインシー・ジョーンズ、マックスウェルらに取り上げられた美曲、その他を次々に訥々と歌って行く。決してうまくはないし、声量もあまりない。でも、誠実に歌われるそれはしっかりと心のなかに入ってきた。マイクを持って歌う本人は小柄ながらスリムな体型を保っていて、40年生まれという事実よりは若く感じるかな。ハート・ウォームそうでもあったし、品格もあった。アンコール曲ではピアノの弾き語り、にて。

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