前にも書いたことがあるが、ガキのミュージシャンをぼくは好まない。長い人生、いろいろ遊んだり経験したりし成人してからデビューしたっていいじゃん……という、けっこう保守的(?)な考え方をする人間であるのだ。少年少女でデビューした人を見ると、もっとばんばん異性経験つんでから出直してこいやと暴言をはきたくなるワタシです。ザ・ジャクソン5の黄金の輝きは才あるお子ちゃまでなくては得られなかったことを百も承知ながら(かけがえはないけど、でもぼくにとっては不可欠な表現ではないのかな?)。
ニッキはカナダの15歳のジャズ歌手(この9月から高校生になるという)、そのショーケースのライヴがザ・プリンス パークタワー東京のメロディラインであった。上の理由でそんなに期待せずに接したのだが、なるほどこりゃ売り出されても不思議はないなと頷く。若さゆえの天真爛漫さとジャズの奔放さが無理なく溶け合うヴォーカル表現を出していたもの。エリントンの「A列車で行こう」で始まったパフォーマンスは父親かそれより年長のおっさんたちのコンボを従えてのもの(それで、札幌のジャズ祭に出たりもしたようだ)で、両親や同級生の友達と一緒に来日しているそう。
普通のジャズのサウンドに乗って、伸び伸びと歌いこなす(9曲歌う。意外にヴォリュームありました)。確かに歌えるし、それなりにジャズの流儀も初々しくモノにしている。チャーリー・クリスチャンやベニー・グッドマンが書いた「エアメイル・スペシャル」ではエラ・フィッツジェラルドばりにすべてスキャットでとおしちゃう。一方、3曲目だかにはジミ・ヘンドリックスの「ウィンド・クライズ・マリー」を落ち着いたアレンジでやったりも。ジャズをちゃんと歌うようになったのは13 才からだそうで、スティーヴィー・ワンダーやビヨンセらポップ歌手もお好きだそう。加ユニヴァーサル発ではすでに純ジャズ作を出している彼女だが、現在フィル・ラモーン制作で録っているインターナショナル盤はジェシー・ハリスやワイクリフ・ジョンも関与しているようで、もっとポップな広がりを持つものになる可能性が大かな。まあ、どうにでも行けるタレントだろうけど。
女性は露骨な声変わりもないし、無理なく、息長く行けるのかな。てなことを帰り道に同業者に言うと、「女性も声変わりするじゃないですか。スピードなんて、最初と最後のほうじゃぜんぜん声が違いますよ」と言われる。あ、そうなのー。確かにニッキさんの歌声はまだ子供という感じもするけど。
ところで、かつてはジャズ・クラブとして毎晩運営されていた(はずの)会場のメロディラインだが、今は常時営業をやめて貸しホール(結婚式の二次会とかに用いられるのかな?)として使われているよう。そういえば、ここで会った知り合いが、渋谷のセルリアン・タワーにあるJZブラットはホテルが運営しているのではなく、テナント貸しであると聞いてびっくり。で、その箱を運営していた会社が潰れて、今は新しいところがやっているんだとか。
その後、途中下車して、南青山・月見ル君想フ。まず、ベルギー人ドラマー(ダニエル・ジョドシー、ブラジリアン・ガールズの08年作でも叩いている)とキーボードや装置を扱う日本人(山本祐介)による、NYを媒介とするユニットのDIZZY VENTILATORSを見る。今っぽい立ちと冒険する気持ちを持つ、響きや奥行きにも気をつかったインスト表現を二人は聞かせる。つづいては、DETERMINASIONSやBUSH OF GOHSTSといったレゲエ派生のバンドで活躍してきた女性キーボーディストのyossyとトランペット奏者(ここではトロンボーンを吹く)のicchieのユニットのYOSSY LITTLE NOISE WEAVERがバンド編成にて。天衣無縫でしなやかなキーボード音や歌を中央におく、閃きと素養あふれるポップ・ミュージックを提供。途中までしかきけなかったが、いい感じでした。
ニッキはカナダの15歳のジャズ歌手(この9月から高校生になるという)、そのショーケースのライヴがザ・プリンス パークタワー東京のメロディラインであった。上の理由でそんなに期待せずに接したのだが、なるほどこりゃ売り出されても不思議はないなと頷く。若さゆえの天真爛漫さとジャズの奔放さが無理なく溶け合うヴォーカル表現を出していたもの。エリントンの「A列車で行こう」で始まったパフォーマンスは父親かそれより年長のおっさんたちのコンボを従えてのもの(それで、札幌のジャズ祭に出たりもしたようだ)で、両親や同級生の友達と一緒に来日しているそう。
普通のジャズのサウンドに乗って、伸び伸びと歌いこなす(9曲歌う。意外にヴォリュームありました)。確かに歌えるし、それなりにジャズの流儀も初々しくモノにしている。チャーリー・クリスチャンやベニー・グッドマンが書いた「エアメイル・スペシャル」ではエラ・フィッツジェラルドばりにすべてスキャットでとおしちゃう。一方、3曲目だかにはジミ・ヘンドリックスの「ウィンド・クライズ・マリー」を落ち着いたアレンジでやったりも。ジャズをちゃんと歌うようになったのは13 才からだそうで、スティーヴィー・ワンダーやビヨンセらポップ歌手もお好きだそう。加ユニヴァーサル発ではすでに純ジャズ作を出している彼女だが、現在フィル・ラモーン制作で録っているインターナショナル盤はジェシー・ハリスやワイクリフ・ジョンも関与しているようで、もっとポップな広がりを持つものになる可能性が大かな。まあ、どうにでも行けるタレントだろうけど。
女性は露骨な声変わりもないし、無理なく、息長く行けるのかな。てなことを帰り道に同業者に言うと、「女性も声変わりするじゃないですか。スピードなんて、最初と最後のほうじゃぜんぜん声が違いますよ」と言われる。あ、そうなのー。確かにニッキさんの歌声はまだ子供という感じもするけど。
ところで、かつてはジャズ・クラブとして毎晩運営されていた(はずの)会場のメロディラインだが、今は常時営業をやめて貸しホール(結婚式の二次会とかに用いられるのかな?)として使われているよう。そういえば、ここで会った知り合いが、渋谷のセルリアン・タワーにあるJZブラットはホテルが運営しているのではなく、テナント貸しであると聞いてびっくり。で、その箱を運営していた会社が潰れて、今は新しいところがやっているんだとか。
その後、途中下車して、南青山・月見ル君想フ。まず、ベルギー人ドラマー(ダニエル・ジョドシー、ブラジリアン・ガールズの08年作でも叩いている)とキーボードや装置を扱う日本人(山本祐介)による、NYを媒介とするユニットのDIZZY VENTILATORSを見る。今っぽい立ちと冒険する気持ちを持つ、響きや奥行きにも気をつかったインスト表現を二人は聞かせる。つづいては、DETERMINASIONSやBUSH OF GOHSTSといったレゲエ派生のバンドで活躍してきた女性キーボーディストのyossyとトランペット奏者(ここではトロンボーンを吹く)のicchieのユニットのYOSSY LITTLE NOISE WEAVERがバンド編成にて。天衣無縫でしなやかなキーボード音や歌を中央におく、閃きと素養あふれるポップ・ミュージックを提供。途中までしかきけなかったが、いい感じでした。
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