あれ、地味な格好してんじゃん。と、思ったら、顔にはインディアンのようにラインを入れていたりして。渋谷・O-イースト、けっこう混んでいました。ぼくが前見た(2007年1月12日)ときとは、バンドの顔ぶれを変えているかな。そして、前よりも普通っぽいバッキングだと感じたのは、このUKキャラ立ち女性歌手の2作目の仕上がりが普通ぽくなっちゃたことと関係アリか。それは全曲プロデュースし全曲共作もしている売れっ子グレッグ・カースティン(2007年4月25日)が他の仕事でもいろいろ蓄積を吐き出しすぎて、そのプロダクツが薄くなってきているからではないのか(というようなことを、知人と少し話す)。普通のポップ・フィールドで、ちょいおきゃんに振る舞うアレンの図。それでも浮き上がるポップスの華はあるわけで、すんなり見れました。

 そして、南青山・月見ル君想フで、リード奏者の梅津和時(2009年2月8日、他)が中心となるロッキシュな(プログ・ロック的とも言える)インスト4人組、KIKIバンドをセカンド・ショウから見る。まず、音のデカさにびっくり、すげえナいい歳こいてこの音量で毎日やっているのは(彼らはずっとツアー中)。やっている事はぼくの想像を超えるものではなかったが、大志と正義と心意気あるものであるのは間違いない。唯一の米国人メンバー、エリオット・シャープ他とやっているドラマーのジョー・トランプは愛想の良い人だな。アンコールは忌野清志郎に捧げて、このツアー中にずっと最後に演奏しているという、梅津作の少しソウルっぽいスロウ。万感の思いをのせる。付き合いの長い彼はお葬式のとき、お棺を持ったんだってね(と、飲んだときに、お葬式を報じるニュース番組にあのスキンヘッドがちゃんと映っていたと言ってた人がいた)。………。


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