ライアン・ショウ、多和田えみ。ブッカー・T&ザ・MGズ
2008年11月24日 音楽 昼間、ホテルでブッカー・T&ザ・MGズのドナルド・ダック・ダン(この日、彼は67歳の誕生日。みんなでハッピー・バースデイの歌を歌ってあげる)にインタヴュー。興味深い話をいろいろ聞く。99年以降はフロリダ州在住で、彼はフツーに右利きのベースの持ち方をするが、実は左利き、だそう。文字も左手で書く。左耳には補聴器、左の小指と右手の中指は少し曲がっていて動かない。叩いても、なんら感じないそう。足の一部の指もそうなってしまっていたりもし、本人は年齢のせいかと思っていたら、なんとか症とかいうアイリッシュ系の人が生まれつき持ちがちな病症であるのだとか。そういうのも、包み隠さずすらすら話してくれる。
と、書くとなんかボロボロのようだが、円満で可愛らしく、ビールをぐびり。腕にはロレックス。好漢で、お調子者のところも。クロッパーやブッカー・Tは奥さん同伴だそうだが、彼は単身で来日とか。夫婦仲は円満のようでもあり、一人で来て羽を伸ばしているといった感じかな。やっぱり、リジェンド。久しぶりに、一緒に写真を撮りたくなったが、プロ意識で自重する。
そして、家に戻り車をおき、美味しい食べ物と飲み物を補給した後に、“Soul Revew〜魂のゆくえ”という出し物をやっている渋谷・アックスに行く。会場入りすると、多和田えみという小柄な歌手が管付きの男女混合バンドを率いてパフォーマンスしている。R&Bプラスαな日本語の曲を丁寧に歌う。とっても素直、健やかそうな人。「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」(スライ)と「ジョイ・トゥ・ザ・ワールド」(スリー・ドッグ・ナイト)のメドレーにはニコっ。
続いて、お目当ての、ライアン・ショウが登場。前回のライヴ時(2008年3月1日)と同様にギター、ベース、ドラムという簡素な編成をバックにしてのもの。ギタリストはラテン系とおぼしき人に変わっていた。伴奏陣のインストをオープナーに置き、本人が出てきて名レゲエ歌手のジミー・クリフの「メニー・リヴァー・トゥ・クロス」を歌い上げる。よく伸びる声が映える。続くは、ボビー・ウーマックの「ルッキン・フォー・ア・ラヴ」。ぼくは最初、J・ガイルズ・バンドのライヴ曲で親しんだ曲だが、少し一緒に口ずさむ。うれしい。観客は若く、主に日本人出演者が目当ての人が多いように思われたが(会場は椅子が並べられていて、入りはあまり良くない)、けっこう反応は熱く、ライアン・ショウは楽しそう。やはり歌え、聞き手をノックできる、勘所をつかんだソウル・シンガー。ながら、数曲で時間切れ、次の場所に移動。
南青山・ブルーノート(セカンド・ショウ)。帯出演の最終日。満員、当人たち登場前から熱気渦巻く。忌野清志郎(この日はでなかったが、けっこう他のセットには飛び入りし、元気に2曲歌ったという)のバッキングでは来ているが、ザ・MGズとしては初めての来日公演。オーティス・レディング的な持ち味を持つライアン・ショウに触れたあとに、レディング表現を支えたザ・MGズを見るなんてイカしていると、少し自画自賛……。
75年に亡くなったドラマーのアル・ジャクソンJr.の代わりは、彼の従兄弟かなんかだそう。で、やっぱし、黒人ふたり、白人ふたりというラインアップ。「グリーン・オニオンズ」他、代表曲を中心に、悠々とインスト・ナンバーを送り出す。南部ソウルのどすこいバッキングを確立させた偉人バンドと構えて接すると拍子抜けしちゃう軽妙さも味か。以下は、The Dig誌のライヴ・リポートに譲る。
と、書くとなんかボロボロのようだが、円満で可愛らしく、ビールをぐびり。腕にはロレックス。好漢で、お調子者のところも。クロッパーやブッカー・Tは奥さん同伴だそうだが、彼は単身で来日とか。夫婦仲は円満のようでもあり、一人で来て羽を伸ばしているといった感じかな。やっぱり、リジェンド。久しぶりに、一緒に写真を撮りたくなったが、プロ意識で自重する。
そして、家に戻り車をおき、美味しい食べ物と飲み物を補給した後に、“Soul Revew〜魂のゆくえ”という出し物をやっている渋谷・アックスに行く。会場入りすると、多和田えみという小柄な歌手が管付きの男女混合バンドを率いてパフォーマンスしている。R&Bプラスαな日本語の曲を丁寧に歌う。とっても素直、健やかそうな人。「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」(スライ)と「ジョイ・トゥ・ザ・ワールド」(スリー・ドッグ・ナイト)のメドレーにはニコっ。
続いて、お目当ての、ライアン・ショウが登場。前回のライヴ時(2008年3月1日)と同様にギター、ベース、ドラムという簡素な編成をバックにしてのもの。ギタリストはラテン系とおぼしき人に変わっていた。伴奏陣のインストをオープナーに置き、本人が出てきて名レゲエ歌手のジミー・クリフの「メニー・リヴァー・トゥ・クロス」を歌い上げる。よく伸びる声が映える。続くは、ボビー・ウーマックの「ルッキン・フォー・ア・ラヴ」。ぼくは最初、J・ガイルズ・バンドのライヴ曲で親しんだ曲だが、少し一緒に口ずさむ。うれしい。観客は若く、主に日本人出演者が目当ての人が多いように思われたが(会場は椅子が並べられていて、入りはあまり良くない)、けっこう反応は熱く、ライアン・ショウは楽しそう。やはり歌え、聞き手をノックできる、勘所をつかんだソウル・シンガー。ながら、数曲で時間切れ、次の場所に移動。
南青山・ブルーノート(セカンド・ショウ)。帯出演の最終日。満員、当人たち登場前から熱気渦巻く。忌野清志郎(この日はでなかったが、けっこう他のセットには飛び入りし、元気に2曲歌ったという)のバッキングでは来ているが、ザ・MGズとしては初めての来日公演。オーティス・レディング的な持ち味を持つライアン・ショウに触れたあとに、レディング表現を支えたザ・MGズを見るなんてイカしていると、少し自画自賛……。
75年に亡くなったドラマーのアル・ジャクソンJr.の代わりは、彼の従兄弟かなんかだそう。で、やっぱし、黒人ふたり、白人ふたりというラインアップ。「グリーン・オニオンズ」他、代表曲を中心に、悠々とインスト・ナンバーを送り出す。南部ソウルのどすこいバッキングを確立させた偉人バンドと構えて接すると拍子抜けしちゃう軽妙さも味か。以下は、The Dig誌のライヴ・リポートに譲る。
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