日比谷野音。そこには、36年ぶりの出演とか。世界にとびだった日本のロック・バンドの先駆者的な存在。70〜73年、一時はベースをカナダに置き、4枚のアルバムを発表したバンド。名前はしっていたが、ぼくはライヴはもちろん見た事がなく、音源にもそんなに触れたことがなかったわけだが、なんかバンド名の重みのようなものは非常に感じる。

 その再結成を祝うかのように、ジョニー・ルイス&チャーが前座でやはり再結成のライヴを行う。ノーリハでやったということが、インスト部の長いオールドなパフォーマンスは危なげはなし。ジミ・ヘンドリックス曲なんかもやる。彼らはアンコールも受けた。

 そして、フラワー・トラヴェリン・バンドの生みの親である内田裕也が出てきて気持ちある紹介をし(なんか、いい感じ)、フラワー・トラヴェリン・バンドの演奏がはじまる。お、剛性感あるナ。新作をきいて、けっこうエスニックというか、微妙な臭みのようなものを覚えたが、それは昔もけっこうそうで、それこそは欧米リスナーにひっかかりを与えるところであったのだろう(彼らのアルバムが当時ロック路線を邁進した米国アトランティックから出た事もあったそう)。堂々、60歳を超えているだろう初老の方々の“勇士”(まさに、そう感じました)に触れながら、ほんとかつて彼らはイケてて、カッコよかったんだろーなと思う。とともに、いい感じでサヴァイヴしてきているとも。とくに、リード・ヴォーカルのジョー山中は外見も歌いっぷりも本当に若々しい。なんか、見ていてコレはいいもん見せてもらっているという気持ちになれたし、会場が超満員で当然という気持ちにもなりました。

 このあと、九段会館で午後4時からやっているPヴァイン・ブルース・フェスティヴァルをはしごしようと思っていたのだが、すでに7時半になっちゃてて、それを断念。雨も降ってきたし。少し天候が心配だったがほぼ持ってよかった。

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