トゥー・バンクス・オブ・フォー
2008年5月9日 元ガリアーノのロブ・ガリアーノ(ようは、90年代のUKジャズ受容ビート・ポップの主任担当者のような人ですね)が機械に強いダチのディーマス(ディル・ハリス)と組んだこのユニット(2004年1月16日)は今年2度目の来日となる。1月は非公式で、ある企業のパーティでパフォームするために来ているんだと、そんとき取材した際にディーマスが言っていたな。
代官山・ユニット。4年ぶりとなる新作を伴っての、4年ぶりとなる正規の公演。新作リリースに間が開いたのはカリアーノに子供が出来たりディーマスが結婚したりした事とともに、ディーマスが映画を学ぶために大学に通ったことも影響したらしい。歳をそれなりにとってからふらりと何かを学べる、別に学ばなくいてもいいけど、しなやかに新しい事に望めるというのはいいナ。そういうのに、ぼくはオトナを感じる。ぼくが、状況が許すなら……。しばし、ファンタジーの世界に遊ぶ、なんちって。今後、ゴドリー&クリーム(元10cc。革新的ミュージシャンから敏腕映像制作チームに移行。一時はヴィデオ・クリップ作りの大家だった。今、どーしているんだろ。ぼく、超ファンでした)みたいなの目指しますか、とディーマスに言ったら、まんざらでもなさそうだったな。
その新作『ジャンクヤード・ゴッズ』は時間がかかったことも納得させられる、オーケストラ音と不思議な電気音の拮抗も見目麗しいスケールの大きなアート・ポップという感じの内容を持つ。フューチャー・ジャズ・ビヨンド表現の先にある含蓄ある大人なボップ・ミュージックを求めるということにおいては、米国西海岸の同系表現の雄であるビルド・アン・アーク(2004年11月27日)の新作志向とも偶然もろに重なるものだが、簡素なバンド編成によるパフォーマンスは旧来のノリに負ったものと言えるか。
キーボード、ウッド・ベース、ドラム、リードをとる女性ヴォーカル(元ガリアーノ、ロブの奥さんでもあるヴァレリー・エティエンヌ)、そして二人という布陣。04年公演のとき(1月16日)と比べるとミュージシャン数が5人少ないわけだが、そのぶん二人が前に出ているぞ(とくに、けっこう肉声を出して、エティエンヌと絡んでいたロブ・ガリアーノは)と思わせるもので、それはそれでアリ。演奏陣の腕は立つし(通常の英国ロック勢と比べると……)、ジャズを触媒とするしなやかなポップ・ミュージックを送り出す闊達な場の確かなプレゼンテイションになっていて、ぼくは楽しめた。
代官山・ユニット。4年ぶりとなる新作を伴っての、4年ぶりとなる正規の公演。新作リリースに間が開いたのはカリアーノに子供が出来たりディーマスが結婚したりした事とともに、ディーマスが映画を学ぶために大学に通ったことも影響したらしい。歳をそれなりにとってからふらりと何かを学べる、別に学ばなくいてもいいけど、しなやかに新しい事に望めるというのはいいナ。そういうのに、ぼくはオトナを感じる。ぼくが、状況が許すなら……。しばし、ファンタジーの世界に遊ぶ、なんちって。今後、ゴドリー&クリーム(元10cc。革新的ミュージシャンから敏腕映像制作チームに移行。一時はヴィデオ・クリップ作りの大家だった。今、どーしているんだろ。ぼく、超ファンでした)みたいなの目指しますか、とディーマスに言ったら、まんざらでもなさそうだったな。
その新作『ジャンクヤード・ゴッズ』は時間がかかったことも納得させられる、オーケストラ音と不思議な電気音の拮抗も見目麗しいスケールの大きなアート・ポップという感じの内容を持つ。フューチャー・ジャズ・ビヨンド表現の先にある含蓄ある大人なボップ・ミュージックを求めるということにおいては、米国西海岸の同系表現の雄であるビルド・アン・アーク(2004年11月27日)の新作志向とも偶然もろに重なるものだが、簡素なバンド編成によるパフォーマンスは旧来のノリに負ったものと言えるか。
キーボード、ウッド・ベース、ドラム、リードをとる女性ヴォーカル(元ガリアーノ、ロブの奥さんでもあるヴァレリー・エティエンヌ)、そして二人という布陣。04年公演のとき(1月16日)と比べるとミュージシャン数が5人少ないわけだが、そのぶん二人が前に出ているぞ(とくに、けっこう肉声を出して、エティエンヌと絡んでいたロブ・ガリアーノは)と思わせるもので、それはそれでアリ。演奏陣の腕は立つし(通常の英国ロック勢と比べると……)、ジャズを触媒とするしなやかなポップ・ミュージックを送り出す闊達な場の確かなプレゼンテイションになっていて、ぼくは楽しめた。
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