オマール・ソーサ

2008年3月16日
 自由な意志と風を持つ、キューバ出身(今はバルセロナに住むのかな。でも、移動が好きなので、また引っ越しちゃったかも?)のピアニスト(2001年8月24日、2002年7月22日、2004年8月2日、2005年9月24日、2006年10月28日)。声を出したりもする本人に加え、細長いひょうたん型の弦楽器も手にしたイスラム圏を想起させる歌い方をするシンガー、打楽器中心の人(彼も、ひょうたん型を手にする)、電気ベーシストという編成にて。みんな、肉声を出し、打楽器類を手にする。人は変わっているかもしれないが、基本編成自体は前回と同じだな。

 自在にながれていき、いろんな要素や情緒が表れては消える。ジャズたる何かを軸に、キューバからアフリカまでの道のりをいろんな場所を介しながら描いていく、という言い方もアリだろうか。これまでで一番クラシカルというか、ニューエイジ・ミュージック調のピアノ演奏を断片的に入れたとも言えるか。それ、アンビエントと感じる人もいそう。でも、一方ではすぐにガラっぱちな無頼漢的表情を出したりするわけで、その対比が鮮やかにして息をのませる。でもって、彼はこれまでになく客を煽ったのではないか。前半部に、ソーサは椅子の上に立ったりもした。そのときは場内総立ちになりましたね。やっぱり、誰にも真似の出来ない、いや自分だけの混合流動音楽を実践している人と言うしかありません。南青山・ブルーノート東京。セカンド・ショウ。

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