ウィンタースリープ
2008年2月25日 会場は渋谷・サイクロン。ん、行ったことないハコ。ネットのアバウトな地図を見て、屋根裏の名前が変わったのかなーと思ったら、屋根裏の前には<サイクロンは向こうの階段です>という表示がでている。サイクロン側にも同様の表示がなされていたが、間違える人がいるのかな。ともあれ、へえこんなところにもライヴ・ハウスがあるんだァ。その中は綺麗ではなく、けっこう営業を積んでいる店なんだろうなと思わせる。飲み物は受け付けでチケットを購入しなきゃならなくて、おかわりする際かったるい。
場内に入ると、某同業先輩がいる。おやおや、珍しい。関係ないけど、センセなんか背が縮んできているような気がするんですが。ぼくを見るなり、「こんなの来るんだ」。「だって、CD聞いたら良かったもん」と返すと、「え、エイジアみたいじゃん」と言う。ぜんぜん、想起もしないバンド名を言われて(しかも、エイジアなんかちゃんと聞いたことない)、とてもとまどう。
カナダのハリファックスを拠点とする6人組。リード・ヴォーカル/ギター、ギター、ギター/キーボード、キーボード/ギター、ベース、ドラムという布陣。まだ20代だろう彼らはけっこう初々しく、世間ずれしてなそうなのだが、パフォーマンスはとてもまっとう。出音一発で、こいつらは本物じゃあという手応えをすぐに得ることができる。リフを重ねるインスト部はビートの利いたモグワイみたいな感じがあるし(実際、新作となる三作目『ウェルカム・ザ・ナイト・スカイ』はモグワイやベル&セバスチャンを制作しているトニ・ドゥーガンがプロデュースしている)、けっこうオルタナ・ロック風情な曲が少なくないし(でも、彼らの場合、やさぐれてないのが特徴)、コーラスもうまく用いるところもあるし、カナダが秀でたシンガー・ソングライターの産地であることを思い出させるような訥々としたメロディ曲もあるし、といった具合にいろんな曲をやるがどれもピントがあっていて、現代性と実直さを合わせ持つ。でもって、ほっぺたが赤いリード・ヴォーカル君は非常に良い声質の持ち主。それから、ドラムがとってもうまいのにはがびっくり。また、PA担当者が優秀なのか、ハコの音響がいいのか、望外に音がいい事にも大きくうなづく。各人の出す楽器音がちゃんといいバランスで聞き取れたもんなあ。うーん、いいバンドだあ!
やっぱ、エイジアのエの字もないじゃん。パフォーマンス終了後、件の先輩も前言を翻し、けっこう感激のよう。明日のインタヴュー、がんばってくださいネ。話は飛ぶが、そのバンド名は冬眠という意味で用いているらしい。本当は英語にはそういう単語はなく、hilbernationというようだが。
インディからしか出ていない彼らだが、なんでも、日本盤発売元レコード会社のディレクターが昨年のサウス・バイ・サウスウェストで見て気にいり契約し、さらにはゲンブツ見せにゃあとイヴェンターを使わず呼んでしまったらしい(だから、普通洋楽をやらない会場を用いることになったのかな)。素晴らしいっ。確かな耳を持っていることにもうれしくなるし、その熱意にも。でも、彼らは間違いなくそうした熱意を受けるべきことをやっているバンド。ぼくのなかで、彼らは<今年出会ったバンド、うれしい度合い、最上級のタマ>ということになるだろう。
場内に入ると、某同業先輩がいる。おやおや、珍しい。関係ないけど、センセなんか背が縮んできているような気がするんですが。ぼくを見るなり、「こんなの来るんだ」。「だって、CD聞いたら良かったもん」と返すと、「え、エイジアみたいじゃん」と言う。ぜんぜん、想起もしないバンド名を言われて(しかも、エイジアなんかちゃんと聞いたことない)、とてもとまどう。
カナダのハリファックスを拠点とする6人組。リード・ヴォーカル/ギター、ギター、ギター/キーボード、キーボード/ギター、ベース、ドラムという布陣。まだ20代だろう彼らはけっこう初々しく、世間ずれしてなそうなのだが、パフォーマンスはとてもまっとう。出音一発で、こいつらは本物じゃあという手応えをすぐに得ることができる。リフを重ねるインスト部はビートの利いたモグワイみたいな感じがあるし(実際、新作となる三作目『ウェルカム・ザ・ナイト・スカイ』はモグワイやベル&セバスチャンを制作しているトニ・ドゥーガンがプロデュースしている)、けっこうオルタナ・ロック風情な曲が少なくないし(でも、彼らの場合、やさぐれてないのが特徴)、コーラスもうまく用いるところもあるし、カナダが秀でたシンガー・ソングライターの産地であることを思い出させるような訥々としたメロディ曲もあるし、といった具合にいろんな曲をやるがどれもピントがあっていて、現代性と実直さを合わせ持つ。でもって、ほっぺたが赤いリード・ヴォーカル君は非常に良い声質の持ち主。それから、ドラムがとってもうまいのにはがびっくり。また、PA担当者が優秀なのか、ハコの音響がいいのか、望外に音がいい事にも大きくうなづく。各人の出す楽器音がちゃんといいバランスで聞き取れたもんなあ。うーん、いいバンドだあ!
やっぱ、エイジアのエの字もないじゃん。パフォーマンス終了後、件の先輩も前言を翻し、けっこう感激のよう。明日のインタヴュー、がんばってくださいネ。話は飛ぶが、そのバンド名は冬眠という意味で用いているらしい。本当は英語にはそういう単語はなく、hilbernationというようだが。
インディからしか出ていない彼らだが、なんでも、日本盤発売元レコード会社のディレクターが昨年のサウス・バイ・サウスウェストで見て気にいり契約し、さらにはゲンブツ見せにゃあとイヴェンターを使わず呼んでしまったらしい(だから、普通洋楽をやらない会場を用いることになったのかな)。素晴らしいっ。確かな耳を持っていることにもうれしくなるし、その熱意にも。でも、彼らは間違いなくそうした熱意を受けるべきことをやっているバンド。ぼくのなかで、彼らは<今年出会ったバンド、うれしい度合い、最上級のタマ>ということになるだろう。
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