渋谷・オネスト。まず、もう四半世紀に渡るキャリアを持つらしい、米ド
ラッグ・シティから作品を出している日本人サイケ・バンドのゴーストが出
てくる。ほう、こんなん。この晩は、近々再結成する大老舗J・ロック・バ
ンドであるフラワー・トラヴェリン・バンドの石間秀機も全面的に加わる。
想像していた以上にいろんなエスノ・ミュージックから影響を受けていると
感じるが、リズムの扱いが雑、というかあんまし揺れがなくて、うーむ。後
半、いっぱいいるギター奏者がけっこう怒濤の相乗を見せ、それには少しウ
フフとなれたが。約1時間の流動的演奏なり。

 で、休憩時に向かいにある、渋谷・デュオに行って、元ミスティーク(20
03年11月11日)のアリーシャのシューケースのショウを見る。会場入りし
、知り合いと歓談してたら、始まる。時間のやりくりばっちりじゃん、つま
んない事に喜びを感じた。UKブラック、DJをバックに健気に歌い、とき
にラップぽい節回しをし、男性ダンサーと絡む。かなり綺麗で、これは華が
ある。20分ぐらいとパフォーマンスは短かったけど、みんなニコっとなれた
んじゃないかな。

 で、再びオネストに戻り、元ギャラクシー500 の3分の2である、清新系
フォーク・デュオのデーモン&ナオミ。何度か来ているはずだが、ぼくが彼
女たちのことを見たのはもう10年前ぐらいだよなあ。歌とギターやベースを
担当する円満な二人に、なんと管楽器奏者を含む3人がやんわりサポート。
表現ヴァリエーションの幅は広いとは言えないが、歌心はちゃんと零れでる
。前身バンドから含めれば、もう四半世紀以上もボストンをベースにしてい
る人達だが、ほのかにボストンの機微を感じることもできたかも。


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