与世山澄子

2007年11月7日
 いろんな感慨を抱かせる、沖縄の熟練ジャズ・シンガー。代官山・晴れた
ら空に豆まいて、にて。バッキングもノリも、前に見たモーション・ブルー
・ヨコハマでの実演(2005年9月11日)を引き継ぐもの。南博(2007年10
月17日、他)や菊地成孔(2005 年6 月9 日、他) ら同様の面子を従えてのド
ラムレス編成で、今回のベースは佐藤慎一。お座敷を一つこなしたあと行っ
たため後半しか見てないので、詳細には触れないが、ハコが持つ人肌キブン
の心地よさもあり(そして、コアなファンが集まっていたためもあり)、い
い感じの空間がポッカリ浮き上がっていたのではないか。菊地はやっぱりこ
ういうなんでもない(と書くと、語弊があるが)ソロを取ると本当にいい奏
者だと思わされる。そして、ジャズは水面下で舌をペロリと出した、デカダ
ンでええカッコしいの胸がキュっとしめつけられる悪魔の音楽なのダと痛感
させられるのだ。

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