ふつう、飛行機内ではお酒をひっかけぐうぐう寝る人なのだ(それでも、
疲労が残り、到着した晩も寝れちゃうよなあ。今回の旅も時差ボケはなくて
、良かった)が、今回の帰りの便はなんとなく眠たくなく、『武士の一分』
と『大奥』の二本も映画を見てしまった。両方ともかなり他愛ないストーリ
ーで、少し唖然。ともに江戸時代を舞台とする映画だが、前者の日本語は役
者にかなりクセがある台詞まわしをさせている。それ、確かな時代考証ゆえ
? ともあれ、それで少しチョンマゲ・モードじゃ。

 成田到着後(当初、意外に暑くなくてニコっとなったが、あまりの湿度の
差にやはり辟易。夏場の渡北米/渡欧はこれがきつい)、丸の内・コットン
クラブに直行、途中からとはなったが、カナダの女性シンガー/ピアニスト
のファースト・ショウを見る。無理したくはなかったが、彼女の公演の最終
日だったのでしょうがない。店内は平日より着飾った人が多いように感じた
が、休みの日だとここにしっかり“ハレの場”を求めてくる人が多いという
ことなのかな。

 シェパードさんに、男性のアコースティック・ベース奏者とドラマーがつ
く。リーダー作ともどもトリオ名義で活動しているのは、この3人が重なっ
てこそワタシの表現は完結するとういう気持ちからか。英国DJ名士のジャ
イルズ・ピーターソン(2002年11月7日、2004年1月16日)に気に入
られているという事実が示すようにアコーステックなジャズ・ヴォーカル表
現の随所に控え目ながらクラブ・ミュージックの機微を入れたことをする人
。実演だと、歌はアストラッド・ジルベルト的な舌ったらずな感じが出たり
も。アルバムだと饒舌でお転婆な感じもあるが、ライヴのほうが女性的とい
う感じもあるかな。演奏時間はアルバム1枚しか出していない新人としては
かなり長めだった。

 終演後、早々に帰宅しようと思ったら、キャッシャーで知り合いと会い、
荷物もったまま居酒屋に流れちゃう。おお、オレって........。
   

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