LAに来ている。今回はハリウッドに投宿、近くの有名複合モー
ル“ハリウッド・ハイランド”の中庭で“ジャズ&ワイン”と題したフ
リー・コンサートが開かれていて、なんと先週見たばかりのポン
チョ・サンチェスが偶然出演。バンドの顔ぶれ、ノリはそのブル
ーノート東京のときとまったく同じ。だが、かなりの集客ありで、
客の反応は熱く(踊る人達もけっこういて)、とてもいいヴァイ
ブが充満している。それ、ラテン系の人達にとって、ラテン・ジ
ャズもまた身近なライフ・ミュージックであるのだなと思わせら
れた。

 その中庭を囲む、上のほうのレストランで流れてくる音ともに
テラス席でゆったり飲食。休憩を挟んで2時間、ちょうど、食事
を終えてまもなくパファーマンスは終わる。ステージ後方には人
が群がり、サンチェスが帰ったあともベース奏者やトロンボーン
奏者は彼らに気安く応対している。我等がヒーロー、なんだろ
うな。サックス奏者だけフツーの白人といった感じだが、彼は少
し前まではグリーン・デイ(2000年8月6日)のツアー・メンバ
ーで、そのときはキーボードとコーラスの担当だったのだとか。
         
 実は、この晩にウェスト・ハリウッドのザ・トルバドールで、
再結成なったクラウデッド・ハウスの公演があった。渡米前から
ソールド・アウトなのは知っていて、根性と金銭感覚麻痺(ダフ
屋はどのぐらいで売ったんだろうか?)があれば行こうと思って
いたが、ラテンの喧騒と豊穣なワインにそんなのどーでもよくな
ってしまう。で、その後10時すぎに、やはり近くのザ・ニッティ
ング・ファクトリー・ハリウッドに。2004年9月15日の項で書い
ているように経営者が変わってからは只のロック箱になってしま
った同所(NYダウンタウンとハリウッドに一軒づつ。脱メイン
・ストリーム/フリー・ミュージック路線を突っ走っていたころ
は、東京やローマにも進出するなんて話があったよなあ)だが、
好調なようで3つのステージは別々にお金をとっている。5〜1
5ドル。どれも、知らぬ名前ばかりでチケット売り場の小娘にど
れがお勧めと問う。あんまりヘヴィじゃないのと断りつつ。する
と、私が好きなのはこれと、一番安く小さな<アルタニット・ル
ーム>を勧めてくれた。そこでは、キーボード兼任のトロンボー
ン奏者を擁する、スカ要素ありのポップ・ロック・バンドが演奏
中。まだ、10代とおぼしき、ルックス。残念ながら、バンド名を
確認したくなるほどではなかった。

 LAは涼しい。あれれ、ここの夏ってこんなに涼しかったっけか、
という感じ。空港に到着したとき、22度とアナウンスされていた
が、ぼくはけっこう上着をはおっていた。もちろん、太陽が当たる
ところではTジャツで十分。サンタモニカの浜にちょっといただ
けでも、少し日にやけたな。夜はエアコンを切って寝ていたが、
寒くて目が覚めたりも。ある晩は朝起きると、予備のTジャツを
3枚着込んでました。


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