渋谷・CCレモンホール。なるほど、命名権獲得とともに、場内飲み物は
サントリー関連銘柄を出しておるのだな。ビールの量、もう少し多くしてく
れないかあ。あれだと、サントリーはセコい企業という印象を確実に与える
と思う。でなきゃ、CCレモンの無料サーヴァーぐらいは設置すればあ。あ
れだけ、会場をお金で買ったという姿勢(玄関ディスプレイ)を堂々と出す
ならば......。中学生のころ、偶然いかにサントリーのウィスキーは嘘っぱ
ちかという本(三一新書だったかな)を目にしていらい、どこかサントリー
には偏見もっちまってるな。

 なんか会場音響良くなっているかも、と思えたとこも。サントリーから出
たお金で椅子とかは新しいものに代えられたわけだが、音響面でのリファイ
ンはあったか否や。ともあれ、響きや音色やリズムの感覚の重なりの妙の導
きから、渋さ=エスノ・ミュージック・オーケストラという好ましい印象を
これまで(2007年1月13日、他)以上に与えてくれるところはあった。

 途中で、ジャイムズ・チャンス(2005年7月16日)が混ざる。彼はフリー
キーなサックスを吹いたり、歌ったり、電気キーボードを弾いたり、渋さの
女性ダンサーと絡んだり踊ったり。少しだけ重なるのかと思ったら、30分ぐ
らいは一緒にやっていたな。そのとき、リーダーの不破(2007年6月3日、
他)は横のほうで傍観者的ににやにやとヴィデオを撮っていたように遠くか
らは見えた。

 全部の演奏時間は2時間強。最後はみんなで演奏しながらステージを列に
なっておりて、ロビーでそれを続けて幕。

 終演後、ぼくと比較にならないほど”音楽生活道"を歩んでいる人たちと流
れ、アトランタ在住で日本語で勝負している黒人天才という黒人ラッパーの
事を教えてもらう。そして、さらに流れ、その酔狂な音を聞く。笑った。世
のなか、やっぱりいろんな事あるなあ。

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