トゥール

2007年2月9日
 前を見た現代ヘヴィ・ロックの雄、会場は青海・ゼップ東京。ジェットの
武道館公演と重なっていたが、相当に混んでいたナ。

 で、なかなかに壮絶な実演。一つ一つの楽器音は贅肉が殺ぎ落とされてい
る。だが、それらは効果的にがっちりかみ合い、非常に豊穣な塊、音の壁と
なって聞き手側に向かう。それ、スタイリッシュ。とともに、自分たちの流
儀を求めるのだという気持ちがちゃんと出たものになっているのが良い。照
明の当て方(ヴォーカルには一切光があてられない)、スタージ上のメンバ
ーの並び方(ほぼ、ギター、ヴォーカル、ドラム、ベースと、ほぼ横一線に
広がって並ぶ)など、我が道の出し方はいろいろと。

 音は重いし、変拍子も用いるし、ちゃんじいになったぼくとしては家では
あまり聞きたくないタイプの音楽だが、音の創出過程が見えるライヴならO
K。2時間弱のパフォーマンスはアンコールなし。本編が終わってしばらく
の間、メンバーはステージ中央に集まり、歓声に応える。本当に嬉しそう。
その緊張感に満ちたパフォーマンスをしっかりと受け止める我々日本人は彼
らにとってかなり理想的な受け手なのではないのか。

 そのあと、FADER JAPAN 誌のパーティに。最後は編集長とサシで、しっか
りと朝まで。最後のほうはあんまし覚えてなーい。ニューオリンズでも無茶し
てるし、オレって元気かも。いや、ただのバカだな。さあ、仕事は山積みだ。
この2月の死のロードを夜遊びもしながら飄々とこなすことが、ぼくはできる
か。

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