JAZZTODAY06"bodyelectric"

2006年10月19日
 渋谷・デュオ。電気効果とジャズ的素養/語彙をかみ合わせようとする、
3つのアクトが出た“ボディエレクトリック”と題された催し。それぞれに
40分、35分、60分の流動演奏を1曲づつ披露する。

 まず、ギター/ラップトップの大島輝之率いる6人編成のoshima teruy
uki’into the black’ ensemble force001。リーダーにプラスして、ツイン
・ドラムス、ウッド・ベース、キーボード、シンセ、そして前に出るフル
ート/バリトン・サックスという面々。音が効果的に重ならない局面もあ
ったが十分に面白い。リズムの処理に関しては菊地雅章(1999年11月3日、2002年9月22日、2003年6月10日。そーいえば、今来日中らしく
2006年10日11日の会場にいました)の『ススト』から多大な薫陶を受け
ているという感じもあったかな。

 続いて、元PHAT(2003年3月6日、他)の藤原大輔(2003年6月
28日、2003年8月8日)のquartz-head01。テナーとシンセ系機材の藤原(
サックスも例によってサンプリング効果付き。だがサックスを吹いているよ
りもシンセを弄っている時間のほうが長い)ともう一人シンセ系機材担当者
に加え、アフリカ出身だろうジャンベ/肉声担当者が加わる。ヴィヴィッド
なようでいまいち画一的と感じたというか、ぼくは藤原が求める面白さがい
まいち判らない。
  
 3番目は、東京ザヴィヌル・バッハ(2002年12月27日)の坪内昌恭とN
UMBの丁々発止パフォーマンス。基本はNUMBの繰り出す変化していく
ビートに、坪内が自在にエレピ音やシンセ音/効果を重ねるというもの。こ
れはキカイと人間力の興味深い拮抗があるなーと思う。フムフム。

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