ビヨンセ

2006年9月4日
 ちょうど、この日がビヨンセ25歳の誕生日であるとか。日本武道館、誕生
日を祝う会というのが名目になった、ショーケース・ライヴ。すべて招待者
、会場は満員。

 全員女性のバンドを従えてのパフォーマンス。ギター、ベース、キーボー
ド2、管楽器奏者3、ドラム2、パーカションという布陣。うわあ、ツイン
・ドラムだ。打ち込みっぽい音を開かれた場で生バンドで披露とするときに
ツイン・ドラムで事にあたるという送り手は、ファレル・ウィリアムス(20
06年4月2日)、マッシヴ・アタック(2006年8月13日)に続いて、ぼく
が見ただけでも今年3組目。ツイン・ドラムの効用について、思いをはせず
にはいられなかった。

 イントロだけの曲を除いて、ビヨンセがちゃんと歌ったのは5曲。うち1
曲はかつて組んでいたデスティニー・チャイルド(2001年6月25日)曲の
メドレーで、3曲が新作『B’DAY』から。あまり変わらないぢゃんとい
う声も渦巻く新作だが、前にちょっと触れたようにぼくは大いに評価する。
だって、変わらなくていい過激、狼藉、グダグダ(それらは、偉大なアフリ
カン・アメリカンの種を胸がすくぐらい引き継ぎ、蓄積したものである)を
胸を張って展開していると思うから。
 
 曲によっては女性ダンサーが4人。彼女たちはスタイリッシュな恰好をし
ているビヨンセに合わせた恰好で、一緒にワザありで踊り、ポージングをす
る。素晴らしい。といったように、まさにこれからやるだろうツアーを抜粋
したようなショウ。立派。うきうきできる。感心もできる。これだけ、ちゃ
んとやっているなら、コーラス隊もつけて欲しかった。ちゃんと生演奏で行
こうとするくせに、コーラスだけは仕込み音で聞かされるのは少し違和感が
ある。

 ヴィジョンに映されたビヨンセはとっても綺麗で、スタイル良好。まさし
く、スターだな。40分弱の実演。バンドが出てアンコールに応えかかったが
、スタッフが演奏を止め、イントロだけで終わる。

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