まず、ソニー・ミュージックの乃木坂ビルで、NY出身のシンガーソング
ライターのショー・ケースを見る。88年9月生まれ、まだ17歳なんだとか。
でも、スキルは確か。2曲はピアノの弾き語りで歌い、残りの3曲はギター
の弾き語り。どっちにしろ、曲作りは確かで、声も太くよく出ている。ブラ
インドで聞いたら、10歳上に感じるかもしれない。

 続いて、じじいになってレゲエと繋がったジャズ表現を求めるようになっ
ているジャマイカ生まれジャズ・ピアニストの公演を丸の内・コットンクラ
ブ(セカンド)で見る。こうしたノリになった彼を見るのは、今回で3度目
。1999年8月18日のときは自己のジャズ・バンドとレゲエ・バンド(ガン
プション)を一緒に起用してのスリリングなジャズ/レゲエ交錯表現を聞か
せ、2002年7月24日ののときはレゲエ調バンドだけをバックにピアノを
弾いたのだが、今回はその中間にあったような感じかな。

 まずはピアノ(には、ジャマイカの旗がかけられていたりもした)・トリ
オで1曲披露し、そこにギター(味気のない歌を歌ったりも)、電気ベース
、ドラム、キーボード、パーカッションというレゲエ・サイドのバンドが加
わる。ベースが掛け合いしたりとか、1999年夏のときより両傾向バンドは重
なり気味だったときも。ザ・スタイリッティックスの名曲でいろんな人が取
り上げている「ピープル・メイク・ザ・ワールド・ゴー・ラウンド」もいい
感じで延々とやる(彼、アルバムでやってたかな?)。もちろん、ボブ・マ
ーリー曲も演奏。過去同様、ときにピアニカを吹いたり、ちょい歌ったりも
したアレサキサンダーだが、鮮やかなピアノの手腕は今回一番アピールされ
ていたかもしれない。

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