映画『ミュージック・クバーナ』
2006年4月20日 2005年11月4日の項でちょい触れている映画。そこで、ヴィム・ヴェンダ
ースが監督と書いているけど間違いで、彼は制作総指揮を担当。監督/脚本は
ヴェンダースの教え子、アルゼンチン出身でドイツ在住のヘルマン・クラルと
いう人がやっている。
『ブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブ』に出演していた老シンガーのビオ
・レイバが主人公。彼が新世代の名グループであるインタラクティボのマネー
ジャーをしつつタクシーの運転手をしている人物と出会ったことで、彼の手引
きで新しい世代の新しいキューバ音楽のタレントたちと次々出会っていき、新
バンドのザ・サンズ・オブ・キューバを結成。目標は海外公演で、運良く日本
人のスポンサーが表れ、彼らは東京に飛ぶ……。
ロス・バン・バン(2005年8月10日)のマリオ“マジート”リベーラ、イ
ンタラクティボのメンバーでもあるテルマリー・ディアスをはじめ、本当にい
ろんなミュージシャンが実名で参加。それらは周到な取材のもときっちり脚本
になっているそうだが、主なミュージシャンのインタヴュー的な話が挿入され
たりもし、巧みにフィクションとノンフィクションを行き来する感じでストー
リーはすすめられる。きっと、『ブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブ』もそ
ういう成り立ちを持っていたんだろう。
いかにもありがちなストーリーであるが、やっぱりいろいろと嬉しいし、興味
深い映画。88分と短い映画であるが、もっと長く感じる。あと、見ててアレレ
と感じたのは、登場するキューバ人(ミュージシャンも民衆も含めて)がほと
んど黒人であること。それに触れると、キューバにおいて白人と黒人の間には
かなり距離があるように感じられてしまう。昔、キューバに行ったときは白い
人も黒い人も一緒にいる感じで、キューバには人種差別が存在しないという話
を肌で納得できたりもしたのだが。差別は存在しないが、けっこうすみ分けさ
れているように、この映画は描いている(と、ぼくは感じた)。渋谷。シネカ
ノン試写室。
ースが監督と書いているけど間違いで、彼は制作総指揮を担当。監督/脚本は
ヴェンダースの教え子、アルゼンチン出身でドイツ在住のヘルマン・クラルと
いう人がやっている。
『ブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブ』に出演していた老シンガーのビオ
・レイバが主人公。彼が新世代の名グループであるインタラクティボのマネー
ジャーをしつつタクシーの運転手をしている人物と出会ったことで、彼の手引
きで新しい世代の新しいキューバ音楽のタレントたちと次々出会っていき、新
バンドのザ・サンズ・オブ・キューバを結成。目標は海外公演で、運良く日本
人のスポンサーが表れ、彼らは東京に飛ぶ……。
ロス・バン・バン(2005年8月10日)のマリオ“マジート”リベーラ、イ
ンタラクティボのメンバーでもあるテルマリー・ディアスをはじめ、本当にい
ろんなミュージシャンが実名で参加。それらは周到な取材のもときっちり脚本
になっているそうだが、主なミュージシャンのインタヴュー的な話が挿入され
たりもし、巧みにフィクションとノンフィクションを行き来する感じでストー
リーはすすめられる。きっと、『ブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブ』もそ
ういう成り立ちを持っていたんだろう。
いかにもありがちなストーリーであるが、やっぱりいろいろと嬉しいし、興味
深い映画。88分と短い映画であるが、もっと長く感じる。あと、見ててアレレ
と感じたのは、登場するキューバ人(ミュージシャンも民衆も含めて)がほと
んど黒人であること。それに触れると、キューバにおいて白人と黒人の間には
かなり距離があるように感じられてしまう。昔、キューバに行ったときは白い
人も黒い人も一緒にいる感じで、キューバには人種差別が存在しないという話
を肌で納得できたりもしたのだが。差別は存在しないが、けっこうすみ分けさ
れているように、この映画は描いている(と、ぼくは感じた)。渋谷。シネカ
ノン試写室。
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