ファンク・ブラザーズ。シック
2006年4月11日 ファンク・ブラザーズとは60年代のモータウン表現の屋台骨を担った、そ
の奥にはいろんなドラマありの、同社ハウス・ミュージシャンたちの名称。
名音楽映画『永遠のモータウン』(2003年12月2日)の評判から興行を
やるようになったものが、やっと日本にやってきた。
ステージに上がったミュージシャンの数は、なんと14人。そのなか、オリ
ジナル時(60年代のあの頃の)の奏者はパーシッションのジャック・アシュ
フォードとオルガンのジョー・ハンター。その二人だけが年配で、あとは年
齢がいってても50才ぐらいか。だが、6弦で粘ったフレイズを弾くリック・
ジェイムズ似のベーシストをはじめ、力量は十分なもの。ラリー・ジョンソ
ンというフロントに立つシンガーも無名ながらきっちり歌い進行の出来る人
だし、二人の女性コーラス(とくに白人のおばちゃんはうまかったなあ)も
ちゃんとしている。やっぱり、アメリカのショービズの世界には巧い人がゴ
ロゴロいるんだろうなと痛感。とともに、モータウン曲は彼らにとってはま
さしく基本にある“課題曲”のようなものだろう。唯一ナゾと言えば、サイ
ド・キーボードの白人のおちっゃんの存在(他はプレイヤーの多くは黒人)
。ほとんどキーボード弾かないで、後ろのほうで地味な振り付きでコーラス
を笑顔で付けていた。でも、なんかそれもほほえましくて、そういう無駄も
ありかも知れぬと思ったりして。
テンプスの「エイント・トゥ・プラウド・トゥ・ベッグ」や「マイ・ガー
ル」をはじめ、スプリームス、スティーヴィ・ワンダー、マーヴェレッツ、
マーヴィン・ゲイ他の超有名曲がずらり。それを、しっかりと送り届ける。
モータウンがいっぱい。そりゃ、無条件でいい気分になっちゃうよなー。レ
パートリーはいろいろありますという感じで、彼らはセットごとに曲や曲順
を少し変えてやっているようだ。
アンコールはジュニア・ウォーカーの「ショット・ガン」。ビートに合わ
せて、ぐいぐい踊っちゃう。本当に楽しかった! とっても、気持ち良かっ
た! 実はぼく、高校入るころからファンクやブルースは聞いていたが、甘
ったるく感じるモータウンはほとんど接したことがなくて(テンプスの「パ
パ・ウォズ・ア・ローリングストーン」は不気味な歌だなあと思って、ポイ
したことあり。ポップなほうは、ロックでまかなえばいいと思っていたかな
)、ちゃんと接するようになったのは社会人になってからだった。だが、い
つの間にか、本当に本当に大好きになっちゃってるんだなーとも思い感無量
。そのパフォーマンスに触れながら、モータウンって本当に幸せな音楽であ
り、希望を感じさせる音楽であるとも感じずにはいられず。ああ、モータウ
ンって凄い。丸の内・コットンクラブ(ファースト・ショウ)
そして、時代は15年先に進み、場所はデトロイトからNYへ移る。
南青山・ブルーノート東京に移動して、シック(2003年4月15日、20
03年8月24日)を見る。やはり、事情が許せば来日するたびに触れたいと
思わせる素晴らしいライヴ・バンドと言うしかない。今回も質が高く、サー
ヴィス満点で、最高にぼくは楽しんだ。アメリカ黒人音楽、万歳。
こちらは、全10人編成による。ファンク・ブラザースのほうは服装を黒基
調でまとめていたが、こちらはみんな真っ白な服で揃えている。曲よし、演
奏よし、エンターテインメント精神よし(最後のほうには、ブルーノートで
写真を撮れるのはシックだけ、みたいな前置き付きで、写真撮影タイムもあ
り)。80年代中期には一時、ロックのほうまで仕切った(デイヴィッド・ボ
ウイの『レッツ・ダンス』他)シック軍団だが、彼らもまた確固たる財産を
築いている。曲が出てくると、あ〜コレコレコレの連続。ギターのナイル・
ロジャーズとベースのジェリー・バンーズ(妹のカトリース・バーンズや沼
澤尚らと一緒にレコーディング・ユニットを組んでいて、アルバム発売リリ
ース/ライヴお披露目を目指している)とオマー・ハキムのトライアングル
はとにかく強力。3人だけの手癖演奏、聞いてみた〜い。
というわけで、この晩は米国黒人音楽の蓄積にいっぱい触れる。至福。な
ぜか新富町にあるお店(銀座あがりの和服女性がいたりするのが、場所柄ね
)に流れるが、途中から合流した先輩Yさんが家まで送ってくれる。いい人
だあ。3時ぐらい、すごい雨だった。
の奥にはいろんなドラマありの、同社ハウス・ミュージシャンたちの名称。
名音楽映画『永遠のモータウン』(2003年12月2日)の評判から興行を
やるようになったものが、やっと日本にやってきた。
ステージに上がったミュージシャンの数は、なんと14人。そのなか、オリ
ジナル時(60年代のあの頃の)の奏者はパーシッションのジャック・アシュ
フォードとオルガンのジョー・ハンター。その二人だけが年配で、あとは年
齢がいってても50才ぐらいか。だが、6弦で粘ったフレイズを弾くリック・
ジェイムズ似のベーシストをはじめ、力量は十分なもの。ラリー・ジョンソ
ンというフロントに立つシンガーも無名ながらきっちり歌い進行の出来る人
だし、二人の女性コーラス(とくに白人のおばちゃんはうまかったなあ)も
ちゃんとしている。やっぱり、アメリカのショービズの世界には巧い人がゴ
ロゴロいるんだろうなと痛感。とともに、モータウン曲は彼らにとってはま
さしく基本にある“課題曲”のようなものだろう。唯一ナゾと言えば、サイ
ド・キーボードの白人のおちっゃんの存在(他はプレイヤーの多くは黒人)
。ほとんどキーボード弾かないで、後ろのほうで地味な振り付きでコーラス
を笑顔で付けていた。でも、なんかそれもほほえましくて、そういう無駄も
ありかも知れぬと思ったりして。
テンプスの「エイント・トゥ・プラウド・トゥ・ベッグ」や「マイ・ガー
ル」をはじめ、スプリームス、スティーヴィ・ワンダー、マーヴェレッツ、
マーヴィン・ゲイ他の超有名曲がずらり。それを、しっかりと送り届ける。
モータウンがいっぱい。そりゃ、無条件でいい気分になっちゃうよなー。レ
パートリーはいろいろありますという感じで、彼らはセットごとに曲や曲順
を少し変えてやっているようだ。
アンコールはジュニア・ウォーカーの「ショット・ガン」。ビートに合わ
せて、ぐいぐい踊っちゃう。本当に楽しかった! とっても、気持ち良かっ
た! 実はぼく、高校入るころからファンクやブルースは聞いていたが、甘
ったるく感じるモータウンはほとんど接したことがなくて(テンプスの「パ
パ・ウォズ・ア・ローリングストーン」は不気味な歌だなあと思って、ポイ
したことあり。ポップなほうは、ロックでまかなえばいいと思っていたかな
)、ちゃんと接するようになったのは社会人になってからだった。だが、い
つの間にか、本当に本当に大好きになっちゃってるんだなーとも思い感無量
。そのパフォーマンスに触れながら、モータウンって本当に幸せな音楽であ
り、希望を感じさせる音楽であるとも感じずにはいられず。ああ、モータウ
ンって凄い。丸の内・コットンクラブ(ファースト・ショウ)
そして、時代は15年先に進み、場所はデトロイトからNYへ移る。
南青山・ブルーノート東京に移動して、シック(2003年4月15日、20
03年8月24日)を見る。やはり、事情が許せば来日するたびに触れたいと
思わせる素晴らしいライヴ・バンドと言うしかない。今回も質が高く、サー
ヴィス満点で、最高にぼくは楽しんだ。アメリカ黒人音楽、万歳。
こちらは、全10人編成による。ファンク・ブラザースのほうは服装を黒基
調でまとめていたが、こちらはみんな真っ白な服で揃えている。曲よし、演
奏よし、エンターテインメント精神よし(最後のほうには、ブルーノートで
写真を撮れるのはシックだけ、みたいな前置き付きで、写真撮影タイムもあ
り)。80年代中期には一時、ロックのほうまで仕切った(デイヴィッド・ボ
ウイの『レッツ・ダンス』他)シック軍団だが、彼らもまた確固たる財産を
築いている。曲が出てくると、あ〜コレコレコレの連続。ギターのナイル・
ロジャーズとベースのジェリー・バンーズ(妹のカトリース・バーンズや沼
澤尚らと一緒にレコーディング・ユニットを組んでいて、アルバム発売リリ
ース/ライヴお披露目を目指している)とオマー・ハキムのトライアングル
はとにかく強力。3人だけの手癖演奏、聞いてみた〜い。
というわけで、この晩は米国黒人音楽の蓄積にいっぱい触れる。至福。な
ぜか新富町にあるお店(銀座あがりの和服女性がいたりするのが、場所柄ね
)に流れるが、途中から合流した先輩Yさんが家まで送ってくれる。いい人
だあ。3時ぐらい、すごい雨だった。
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