ヘイミッシュ・スチュアート
2006年3月8日 米国でもっとも成功したとも言えるだろう英国(細かく言うと、スコット
ランド)の、白人ソウル/ファンク・バンドである元ザ・アヴェレイジ・ホワ
イト・バンドの、フロント・マンの一人がスチュアート。彼は80年代後半か
らポール・マッカートニーの表現に関わり続けている。そういえば、今もAW
Bを率いているはずのアラン・ゴリーはダリル・ホールと懇意にし、彼のソ
ロにいろいろ関与している。また、スチュアートはデイヴィッド・サンボー
ン(2000年3月21日、2003年7月18日)の複数のアルバムにフィーチ
ャード・シンガーとして入っていたこともあるが、そうした事実ってAWB
の神通力=彼らがR&B憧憬白人表現の成功例としてのアイコンとなってい
るのを物語るものか。丸の内・コットンクラブ(セカンド)。
バンドはギター(テリー・キャリアー・バンド:2005年2月17日他でいつ
も来日する名手ジム・マレン)、キーボード、ベース、ドラム、パーカッシ
ョン。ブラジル人ぽい名前のパーカショッン奏者もかつてキャリアー・バン
ドで来日したことがあったような。まあ、どっちしろ、80年前後からしばら
くはLAのスタジオ・マン(ギター、他)としても活躍(チャカ・カーン他
)していた彼(その時期に作ったグループが、88年にA&Mから1枚だけア
ルバムを出したイージー・ピーセズ。スチュアートに、女性シンガーのレニ
ー・ゲイヤー、ベースのアンソニー・ジャクソン、元AWBでもあるドラマ
ーのスティーヴ・フェローンの4人がそのメンバーだった)だが、今は英国
に戻っていて、ロンドンのスタジオ系のプレイヤーで自己バンドを組んでい
るのだと推測する。実際のバンド音のほうもそうで、米国産とは違うグルー
ヴやジャジーさがやはりそこにはあって、ジェフ・ベックの『ブロウ・バイ
・ブロウ』やリンダ・ルイスの『ラーク』やアネット・ピーコックの『パー
フェクト・リリース』らとここでの音は繋がっているところが少しはあるナ
との感慨もぼくはちょい覚えた。
そんなサウンドに乗り、ギターを弾きながら歌うスチュアートのそれはあ
まりうまくなかった。ときに、あららと思うぐらいに。変だなー。だけど、
やっぱり米国表現とのあってしかるべき微妙な距離の取り方を見せるときが
あったような。それに、「パーソン・トゥ・パーソン」や「ピック・アップ
・ザ・ピーセズ」らAWBの曲にゃパブロフの犬になっちゃう。レイ・チャ
ールズのジャジーなカヴァー「ジャスト・フォー・ア・スリル」にもふふ。
関係ないけど、ぼくが一番大好きなAWB曲は「カット・ザ・ケイク」。こ
の曲難しいのか、「ピック・アップ・ザ・ピーセズ」と違い、カヴァーして
いる人をぼくは知らない。90年代のいつかのAWB来日公演のときも、ゴリ
ーたちはこの曲を演奏していない。
ランド)の、白人ソウル/ファンク・バンドである元ザ・アヴェレイジ・ホワ
イト・バンドの、フロント・マンの一人がスチュアート。彼は80年代後半か
らポール・マッカートニーの表現に関わり続けている。そういえば、今もAW
Bを率いているはずのアラン・ゴリーはダリル・ホールと懇意にし、彼のソ
ロにいろいろ関与している。また、スチュアートはデイヴィッド・サンボー
ン(2000年3月21日、2003年7月18日)の複数のアルバムにフィーチ
ャード・シンガーとして入っていたこともあるが、そうした事実ってAWB
の神通力=彼らがR&B憧憬白人表現の成功例としてのアイコンとなってい
るのを物語るものか。丸の内・コットンクラブ(セカンド)。
バンドはギター(テリー・キャリアー・バンド:2005年2月17日他でいつ
も来日する名手ジム・マレン)、キーボード、ベース、ドラム、パーカッシ
ョン。ブラジル人ぽい名前のパーカショッン奏者もかつてキャリアー・バン
ドで来日したことがあったような。まあ、どっちしろ、80年前後からしばら
くはLAのスタジオ・マン(ギター、他)としても活躍(チャカ・カーン他
)していた彼(その時期に作ったグループが、88年にA&Mから1枚だけア
ルバムを出したイージー・ピーセズ。スチュアートに、女性シンガーのレニ
ー・ゲイヤー、ベースのアンソニー・ジャクソン、元AWBでもあるドラマ
ーのスティーヴ・フェローンの4人がそのメンバーだった)だが、今は英国
に戻っていて、ロンドンのスタジオ系のプレイヤーで自己バンドを組んでい
るのだと推測する。実際のバンド音のほうもそうで、米国産とは違うグルー
ヴやジャジーさがやはりそこにはあって、ジェフ・ベックの『ブロウ・バイ
・ブロウ』やリンダ・ルイスの『ラーク』やアネット・ピーコックの『パー
フェクト・リリース』らとここでの音は繋がっているところが少しはあるナ
との感慨もぼくはちょい覚えた。
そんなサウンドに乗り、ギターを弾きながら歌うスチュアートのそれはあ
まりうまくなかった。ときに、あららと思うぐらいに。変だなー。だけど、
やっぱり米国表現とのあってしかるべき微妙な距離の取り方を見せるときが
あったような。それに、「パーソン・トゥ・パーソン」や「ピック・アップ
・ザ・ピーセズ」らAWBの曲にゃパブロフの犬になっちゃう。レイ・チャ
ールズのジャジーなカヴァー「ジャスト・フォー・ア・スリル」にもふふ。
関係ないけど、ぼくが一番大好きなAWB曲は「カット・ザ・ケイク」。こ
の曲難しいのか、「ピック・アップ・ザ・ピーセズ」と違い、カヴァーして
いる人をぼくは知らない。90年代のいつかのAWB来日公演のときも、ゴリ
ーたちはこの曲を演奏していない。
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