NYフリー・ミュージック/アンダーグラウンド・ミュージック・シーン
の重鎮ギタリスト。彼、90年代後半にロウワー・イーストサイドのトニック
が出来たとき、キュレイターをやっていたこともあった。DJと同様に、こ
の手の人達はフットワークが軽いし、草の根的ネットワークがあるので何度
も来日しているはずだが、ものすご〜く久しぶりに見る。スキンヘッドの彼
、あんまり外見は変わりがないなあ。50代半ばぐらいにはなるのかな。新宿
ピットイン。                       

 1部はまず、ソロ(変則8弦ギターにエフェクター+ラップトップ)で30
分。激しくはない。流麗ながら、何かを噛みしめる感じもある。そして、共
演デュオ・レコードも出している臼井康浩(ギター)とのふたりで、また30
分近く。激しくはない。

 2部はシャープに、藤井郷子(ピアノ)、田村夏樹(トランペット)、加
藤崇之(ギター。2005年11月28日)が加わる。日本人3人は田村夏樹カル
テット(2003年4月7日)をはじめ、重なることは少なくないですね。当然、
ぶっつけ本番で事はすすめられたそうで、明快なメロディ楽器が二つ入って
いるからこその異化作用もあり、こっちのほうがこの日のぼくには興味深く
聞けた。単音一本で勝負の田村の飄々としたずぶとさはラヴリーね。


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