芳垣安洋(2000年7月29日、2000年9月14日、2001年2月3
日、2002年3月17日、2003年6月28日、2004年1月21日、20
04年5月31日、2004年5月28日、2004年5月31日、2004年6月
2〜3日、2004年10月10日、2004年11月17日、2005年2月19
日、他) 率いる、10人編成のパーカッション・アンサンブル。ストロボ他、
対バンになったりとかいう日々のライヴの場の出会いから、構成員は集まっ
たのだという。セルフ・タイトルのデビュー作のレコ発記念のライヴだ。

 新宿・ピットイン。まず、会場に入っておおっ。客席側のほうにまで楽器
があふれている。いろんな打楽器がところ狭しと並べられている。もう、搬
入とかセッティングとか、本当に大変だったろうなあ。楽器を置くためにス
テージに向かって左側の帯の席の3の1がつぶされ、また右側も楽器ケース
がずらりと積まれて、少し削られている。ふう。と、いつもより席数は少な
いものの、立ち見の人たくさん。

 打楽器集団といっても主に高良久美子が担当するのだが、マリンバやヴァ
イブラフォン(それらは音大では打楽器科の範疇に入るのか)などメロディ
楽器が入る場合が少なくなく(スティール・パンが使われるときもあり)、
そんなに打楽器音だけがストイックに重なるという印象はない。だから、け
っこうカラフルな感じもあるし(それは、自在のリズムの多彩さもあるだろ
う)、飽きもこない。ラテン・アメリカ的要素、西欧(ミニマル・ミュージ
ック)的要素もあるし、もちろんアジア的な要素もある。無国籍風というか
、遊びある自在の感覚の重なりのなかからストーリー性がもわもわと出てく
るという感じか。肉声を用いるときもあった。

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