スワンプ・ロック臭が売りだったヴェテラン・シンガー・ソングライター。
バッキングは、日本のラリーパパ&カーネギーママ。最初は彼らだけのパフ
ォーマンスだったのだが、ザ・バンド、リトル・フィート(2000年12月
8日)、「ブラザーズ&シスターズ」時代のジ・オールマン・ブラザーズな
どの妙味を活かした曲(メロディはほんわかした感じのものが種)を次々に
披露、なるほどの趣味のバンド。ザ・バンドふうの曲のときのギター・ソロ
はピッキング・ミュートでやってほしかった。物販のところ見たら、けっこ
う商品を出しているのだな。

 休憩を挟んで、マーク・ベノが登場。かつての面影はまるでないが(でも
、1947年生まれだから、そんなにじじいではない)、それなりにくつろいだ
生活をしていることを伝えるかのようにこざっぱりとした感じで、やさぐれ
たノリが皆無なのはいいナと思う。で、頭から全面的にラリーパパ&カーネ
ギーママがバッキング。やはり、70年代初頭〜中期のA&M時代の曲は良い
。歓声も沸く。が、一方ではなんの変哲もないブルーズ曲の洒脱なカヴァー
には、もっと歌う曲があるだろと思ってしまわなくはないが……。アンコー
ルは生ギターを持っての(あと一人、日本人の生ギター奏者をおいての)、
弾き語り。なかなか。彼の公演、弾き語りでも良かったかもしれない。渋谷
・クラブクアトロ。

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