渋谷・Oイースト。ノルウェー出身、ニューヨーク在住のハタチの女性ポッ
プ・ロックの担い手。コンヴェンション・ライヴ。ギター2本、ベース、ドラ
ム、キーボードからなる(あまり上手くない)男性バンドを率いて、本人はギ
ターやドーボードを弾きながら歌う。そのサウンドや曲調は趣味ではないが、
ちゃんと歌える人であるのは間違いない。ときに、弾き語りで歌う曲も。「ヘ
ッズ・ウィル・ロール」とか、最後のほうは曲調も違和感ないものも。アンコ
ールの「レット・ミー・イントロデュース・マイセルフ」という曲が一番ぼく
は好きだなと、セット・リストを見ながら思った。

 そして、南青山・ブルーノート東京。今年のジョイスはドリ・カイミをゲス
トに呼んでもの。去年(2004年7月15日)同様、“空洞ギター”を手にし
、ベース(今回は電気ベースだけを弾く)とドラムは同じ人ながら、絶妙な絡
みを見せる二人のリード奏者はおらず、そのかわり若いピアニスト(かなり達
者にジャジーなソロを取る)を従えてもの。鍵盤入りって、珍しくないか。と
いったわけで、バッキング・サウンドは去年とけっこう違う。まあ、ジョイス
が歌うと、いいもん聞いているという気になり、軽く思考停止してしまうが。
中盤(全体の5分の3ぐらいだったか)、かなり米国にも進出していてクイン
シー・ジョーンズが持っていたクェスト・レーベルからアルバムを出したこと
もあるカイミが加わる。彼も空洞ギターを手にする。彼がギターを弾いている
ときは、ジョイスはギターを手にしない。そういうものなのか。

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