ジェントル・ソウツ

2005年6月20日
 スタッフと並ぶ、フュージョン萌芽期の代表バンドといっていいのか。ぼく
がフュージョンを多少なりとも聞くようになったのは業界入りしてからで、ち
ゃんとしたジャズは聞いてもフュージョンはいまいちなじめない人だった。そ
うしたなか、ジェントル・ソウツはわりとリアル・タイムで聞いた数少ないグ
ループ。というのも、当時彼らはダイレクト・カッティングによるアルバムを
出していて、ほんの少しオーディオ小僧でもあったぼくはそっちのほうの興味
からその西海岸の手練グループのことに興味を持ち、聞いたりしたのだ。いっ
さい修正がきかない一発録りの潔いレコードというのが、ぼくの好みをくすぐ
った。まあ、そのうちにジェントル・ソウツには飽きたが、そのメンバーだっ
たハーヴィ・メイソンの76年初リーダー作『マーチング・イン・ザ・ストリー
ツ』は未だになぜか大好きだな。

 南青山・ブルーノート東京、セカンド。なんか、お誘いを受けてひょこり行
ったら、超満員。すごい人気、なのだな。オリジナルからメイソンとデイヴ・
グルーシンが抜けたかたちで、あとはみんなオリジナル・メンバーによるパフォ
ーマンス。けっこう、説明っぽい楽曲をやっていたんだなとも思った。2時間
ぐらい演奏したような。日本人歌手と結婚したというリー・リトナーは客席に
いた女房をわざわざ紹介していた。マメですね。

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