恵比寿・リキッドルーム。下のフロアに椅子が出ている。この日のロスのパ
フォーマンスは昨日の面子に、コルネット奏者のロン・マイルス(当日、東京
着)を加えてのもの。昨年はこのカルテットでのパフォーマンスだったはずだ
し、この日のライヴを聞くと、なるほど今のロスのソロ名義パフォーマンスは
マイルスの演奏をちゃんと組み込んでこそのものというのがよく分かる。より
豊かで、スリリング。純度が高いというか、カルテットのほうがよりジャジー
という感じもあったかな。ヴォーカル曲も少なかったし。効果音的な絡み方を
するときもあるが、マイルスのソロがかなりフリー・ジャズの文脈に沿うもの
であったこともそういう印象を強めているかもしれない。まあ、基本的にはジ
ャズをきっちりと根っこに置く、いまのもう一つのボーダーレス・ミュージッ
クであり、エッジを持つ都会生活者のもう一つのフォーク・ミュージックと言
えるものになっているわけだが。
ロスはしっかりと服装をかえている。マイルスも結構お洒落な印象を与える
黒人。この日はハリエット・タブマンみたいだと思わせる局面は少なく、また
フリゼールっぽいなと思わせるときも少なかった。1時間ちょいのセットを一
つ。アンコールにも答える。
そして、菊地(2004年8月12日、他)の、新譜つながりの新グループによる
パフォーマンス。あらら、バンドネオン奏者やハープ奏者、さらにストリング
ス・セクションも入れての豪華仕様。リズム隊は南博(ピアノ、2001年10月29
日)、鈴木正人(縦ベース、2004年11月30日他)、大儀見元(パーカッション
)。
菊地はのっけから気分出して歌う。なるほど、これはスパンク・ハッピー(
2002年11月30日)みたいなものと理解したほうがすっきりするなと了解。ディ
スコや歌謡ポップのちゃらさや下世話さを題材にする代わりに、こちらはラテ
ンやジャズの官能性や洒脱や含みを彼なりに再構築/編集して提示する。カヒ
ミカリィもシンガーとして参加。
付録:ロスが考える、私が満足いったレコーディング参加作品(除く、『コス
チューム』)。
ハリエット・タブマン:『I am a Man』(98年、Knitting Factory) 、『Trea
sure Hunt for the Prototype 』(00年、Avant)
ヘンリー・スレッギル: 『Spirit of Nuff…Nuff』(91 年、Black Saint)、『
Where’s Your Cup』(96年、Columbia)
カサンドラ・ウィルソン: 『ブルーライト』(93年、ブルーノート)
ロン・マイルス・カルテット:『Laughing Barrel 』(03 年,Sterling Circle
)
フォーマンスは昨日の面子に、コルネット奏者のロン・マイルス(当日、東京
着)を加えてのもの。昨年はこのカルテットでのパフォーマンスだったはずだ
し、この日のライヴを聞くと、なるほど今のロスのソロ名義パフォーマンスは
マイルスの演奏をちゃんと組み込んでこそのものというのがよく分かる。より
豊かで、スリリング。純度が高いというか、カルテットのほうがよりジャジー
という感じもあったかな。ヴォーカル曲も少なかったし。効果音的な絡み方を
するときもあるが、マイルスのソロがかなりフリー・ジャズの文脈に沿うもの
であったこともそういう印象を強めているかもしれない。まあ、基本的にはジ
ャズをきっちりと根っこに置く、いまのもう一つのボーダーレス・ミュージッ
クであり、エッジを持つ都会生活者のもう一つのフォーク・ミュージックと言
えるものになっているわけだが。
ロスはしっかりと服装をかえている。マイルスも結構お洒落な印象を与える
黒人。この日はハリエット・タブマンみたいだと思わせる局面は少なく、また
フリゼールっぽいなと思わせるときも少なかった。1時間ちょいのセットを一
つ。アンコールにも答える。
そして、菊地(2004年8月12日、他)の、新譜つながりの新グループによる
パフォーマンス。あらら、バンドネオン奏者やハープ奏者、さらにストリング
ス・セクションも入れての豪華仕様。リズム隊は南博(ピアノ、2001年10月29
日)、鈴木正人(縦ベース、2004年11月30日他)、大儀見元(パーカッション
)。
菊地はのっけから気分出して歌う。なるほど、これはスパンク・ハッピー(
2002年11月30日)みたいなものと理解したほうがすっきりするなと了解。ディ
スコや歌謡ポップのちゃらさや下世話さを題材にする代わりに、こちらはラテ
ンやジャズの官能性や洒脱や含みを彼なりに再構築/編集して提示する。カヒ
ミカリィもシンガーとして参加。
付録:ロスが考える、私が満足いったレコーディング参加作品(除く、『コス
チューム』)。
ハリエット・タブマン:『I am a Man』(98年、Knitting Factory) 、『Trea
sure Hunt for the Prototype 』(00年、Avant)
ヘンリー・スレッギル: 『Spirit of Nuff…Nuff』(91 年、Black Saint)、『
Where’s Your Cup』(96年、Columbia)
カサンドラ・ウィルソン: 『ブルーライト』(93年、ブルーノート)
ロン・マイルス・カルテット:『Laughing Barrel 』(03 年,Sterling Circle
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