夕方、雷雨を伴うかなりの降雨。少し腰がひけつつも、日比谷野外音楽堂に
向かう。バディ・ガイを今度こそ、ちゃんと見なきゃ。前に来たときインタヴ
ィーもしたのに(なかなか楽しい喋り手でありました)、欧州出張があって見
れなくて、ごめんねという気持ちが大いにあったのだ。ただ、コンサートを見
た後に知人のホーム・パーティに行くことになっていて、ずぶ濡れでそっちに
行くのは憚られたので、ガイの前に出ることになっているノース・ミシシッピ
ー・オルスターズはパスすることにする。昨年オースティンで見たとき(2004
年9月19日)にあまり良い印象を得なかったので、それについてはぜんぜん惜
しいと思わなかった。昔はそうとうに好きなバンドだったはずなのだが(初期
2枚と、ジョン・スペンサー絡みの『スペンサー・ディッキンソン』は大好き
! なんで、あんなにおとなしくなってしまったんだろう?)。

 なんとか、会場についたころに雨が止む。自分の幸運に感謝。多くの人が透
明のカッパを身につけ、かなりずぶ濡れの人も少なくない。透明カッパは売店
で500 円で売っていたようだが、相当の利益があるだろうと推測する。野音っ
て、缶ビールを400 円で売ってくれるのはいいんだけど、いつもあまり冷えて
いない。だから、ここに来たときはやはり売店でうっているカップ入り日本酒
(常温)を、温いビールよりはマシと飲むことになるのだなあ。

白のツナギに白の帽子を被ったバディ・ガイは、サイド・ギター、サックス
、キーボード、ベース、ドラムという編成でやる。出だしは、ドン・ニックス
の「ゴーイン・ダウン」。重みや思慮はあっちへホイなパフォーマンス。ブルー
・ノート使用凶悪風ギター・ソロを掻き鳴らす。コクはない。歌声は朗々、び
っくりするぐらいよく出ている。彼はステージ真ん中だけでなく、左右の横で
歌ったりも。それにあわせて、ローディがうまくスタンドを立てる。途中に、
スタンダードの「フィーヴァー」をやる。おお器用、こんな曲もソロを取れる
んだと思ったら、これはサイド・ギタリストをフィーチャーしてのもの。その
彼、うまかった。俺様なガイではあるが、ちゃんとメンバーにはソロのパート
を渡す。それ、ぼくには少しうざかった。とくに、キーボードのソロはイヤだ
ったな。

 終盤には、横を通って会場後ろのほうに出てきて弾いたりも。本編最後は、
ジミ・ヘンドリックスの「ヴードゥ・チャイル」、クリームの「ストレンジ・
ブルー」(2001年1月25日参照)、B.B.キングなどで知られるブルーズ・スタ
ンダードの「ロック・ミー・ベイビー」のメドレー。

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