南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。著名重厚ベーシストのヘイ
デンと、彼とは何かと関わりを持つキューバ出身ピアニストであるルバルカバ
とのデュオ。もう、腹6分目の演奏。音のほうも生音重視の地味かつ音量の低
いもの。という行き方は、ヘイデンとケニー・バロンとの同所でのデュオ演奏
(2001年11月20日)とだいたい同じ成り立ちであると言うことができるかもし
れないが、あのときよりずっと印象が良い。けっこう、感銘。2001年8月3月
〜5日の項で、ぼくにバカ呼ばわりされているルバルカバもかなりしっとりと
、味わい深い演奏をしていたと思う(ちなみにぼくが彼を嫌いなのは、リーダ
ー作で電気ベース奏者を用いて曲芸のような表現を聞かせるからだ……)。

 音数が少ない分、音量にダイナミクスがない分、二人はかなりかみ合いに気
を使って演奏していたはず。けっこう、打ち合わせにも時間をかけたところも
あるかもしれない。まあ、ゆったり聞ける演奏ではあるが、注意深くそのやり
取りを受け止めようとしたら相当に疲労を覚えるそれでもあったと書けるので
はないか。照明もそんなパフォーマンスに合わせて、薄暗い店内のなか二人に
ピンスポの光が一つづつ当てられるとても地味なもの。で、それだと、各テー
ブルに置かれたランプのぼんやりした光がなんとも気分であった。

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