ロス・ロボス
2004年10月7日 ロス・ロボスって相当久しぶりの来日じゃないか。ぼくの記憶のなかでは、
最後に見たのはすでに10年ぐらい前のような。そんときの場所は渋谷クアトロ
で、高輪の西武系プチ・ホテルに当宿していた。取材をやったからよく覚えて
いる。会場で会った人は3、4年前に来ているんじゃないのと言ってたがどー
なんだろ? 来てたら、東京にいる限りは、絶対に見に行ってるはずだが…
…。
恵比寿・リキッドルーム。開演前はそれなりに空いてて楽でいいなあと思っ
たが、始まった頃にはそこそこの込み具合になっていたなあ。おやじ、多し。
うーむ。最初、なかなか乗り切れず。久しぶりに見るということで気合たっ
ぷりというか、多大な期待をとともにショウに臨んだのは確かなんだけど。会
場に来る前に人と会う用事がありすでに飲んじゃってて、気分も温まっており
、決して生理的にも悪い状況じゃなかったはずなのに。
あたまのほう違和感のようなものを感じたのは、わりかし普通っぽくブルー
ジィなロック・バンド的なノリの実演を彼らが見せたから。とはいえ、そこは
アメリカを代表するチカーノ・バンドである彼らのこと、普通のどすこい系バ
ンドになるはずもないのだが。だが、こちら(少なくてもぼくは)は彼らにサ
イバーロックの寵児という冠も付けている。多少はそっちのほうに目利きした
音を出してもいいというものではないか。そんな斬新路線は過去のこと、おい
らは一本気なロック・バンドという内容なアルバムを最近連発しているのなら
、あれは過去の姿だとも諦めもつく。だが、アルバムにおいてはいまだそっち
のほうにも繋がる作品を出しているからなー。2、3曲目終わった時点で、キ
ーボードも弾くサックスのスティーヴ・バーリンがうまくキーボードの音でな
いや、だめだこりゃみたいな仕種を見せたような気がしたのだが、それは表出
音と関係があるのか? それに、ストレートに行くならそれはそれでもう少し
ニュアンスが豊穣だっり、もっと奥行きのある揺れる演奏になっても良かった
のではないか。ドラマーとパーカスがいて、あの平板なビート(ぼくがロス・
ロボスに抱く豊穣さから導き出された感想。そりゃ、普通のグループよりは平
板ではないと思いますよ。でも、ぼくは彼らを怪物だと思っていますから)は
ないでしょう。
というわけで、最初の三分の一は悪くはないけどなんか、と半ば首をかしげ
て見ていた。うわあいいじゃんという態度を見せる大勢の人に混じりながら。
でも、そのうち、マリアッチやクンビア調のエキゾなスペイン語の曲が入った
りとか、どんどんお酒が増すうち(どーして、ここはワインの場合、人により
注ぐ量があまりにも違うのだろう?)に、なんとなくこれでいいや、やっぱ彼
らは得難いバンドだと思うようになったのだけど(……実は、一つの結論を得
たのだけど、それはこちらに書かずにクロスビートの11月売り号のリポートに
書きます)。
途中、イダルゴ(彼のちょい甲高いヴォーカルはロス・ロボスの宝ですね)
の息子が出てきて、1曲ギターを弾いたりも。また、トラフィックの「ミスタ
ー・ファンタジー」やザ・ミーターズの「シシィ・ストラト」をやったりも。
それらも彼らの襞であるのか。本編はピタリと1時間30分。
アンコールでクンビアと言ってやった曲を、テンポを速くし、もっとがらっ
ぱちで切実な感じにするともろにヴェリー・ビー・ケアフル(2004年8月1日
)になる。うきっ。アンコールのときは、ギターと鳴りモノの日本人が加わっ
たりもした。なんでも、先に書いたモグワイや彼らは、朝霧にも出たそう。
最後に見たのはすでに10年ぐらい前のような。そんときの場所は渋谷クアトロ
で、高輪の西武系プチ・ホテルに当宿していた。取材をやったからよく覚えて
いる。会場で会った人は3、4年前に来ているんじゃないのと言ってたがどー
なんだろ? 来てたら、東京にいる限りは、絶対に見に行ってるはずだが…
…。
恵比寿・リキッドルーム。開演前はそれなりに空いてて楽でいいなあと思っ
たが、始まった頃にはそこそこの込み具合になっていたなあ。おやじ、多し。
うーむ。最初、なかなか乗り切れず。久しぶりに見るということで気合たっ
ぷりというか、多大な期待をとともにショウに臨んだのは確かなんだけど。会
場に来る前に人と会う用事がありすでに飲んじゃってて、気分も温まっており
、決して生理的にも悪い状況じゃなかったはずなのに。
あたまのほう違和感のようなものを感じたのは、わりかし普通っぽくブルー
ジィなロック・バンド的なノリの実演を彼らが見せたから。とはいえ、そこは
アメリカを代表するチカーノ・バンドである彼らのこと、普通のどすこい系バ
ンドになるはずもないのだが。だが、こちら(少なくてもぼくは)は彼らにサ
イバーロックの寵児という冠も付けている。多少はそっちのほうに目利きした
音を出してもいいというものではないか。そんな斬新路線は過去のこと、おい
らは一本気なロック・バンドという内容なアルバムを最近連発しているのなら
、あれは過去の姿だとも諦めもつく。だが、アルバムにおいてはいまだそっち
のほうにも繋がる作品を出しているからなー。2、3曲目終わった時点で、キ
ーボードも弾くサックスのスティーヴ・バーリンがうまくキーボードの音でな
いや、だめだこりゃみたいな仕種を見せたような気がしたのだが、それは表出
音と関係があるのか? それに、ストレートに行くならそれはそれでもう少し
ニュアンスが豊穣だっり、もっと奥行きのある揺れる演奏になっても良かった
のではないか。ドラマーとパーカスがいて、あの平板なビート(ぼくがロス・
ロボスに抱く豊穣さから導き出された感想。そりゃ、普通のグループよりは平
板ではないと思いますよ。でも、ぼくは彼らを怪物だと思っていますから)は
ないでしょう。
というわけで、最初の三分の一は悪くはないけどなんか、と半ば首をかしげ
て見ていた。うわあいいじゃんという態度を見せる大勢の人に混じりながら。
でも、そのうち、マリアッチやクンビア調のエキゾなスペイン語の曲が入った
りとか、どんどんお酒が増すうち(どーして、ここはワインの場合、人により
注ぐ量があまりにも違うのだろう?)に、なんとなくこれでいいや、やっぱ彼
らは得難いバンドだと思うようになったのだけど(……実は、一つの結論を得
たのだけど、それはこちらに書かずにクロスビートの11月売り号のリポートに
書きます)。
途中、イダルゴ(彼のちょい甲高いヴォーカルはロス・ロボスの宝ですね)
の息子が出てきて、1曲ギターを弾いたりも。また、トラフィックの「ミスタ
ー・ファンタジー」やザ・ミーターズの「シシィ・ストラト」をやったりも。
それらも彼らの襞であるのか。本編はピタリと1時間30分。
アンコールでクンビアと言ってやった曲を、テンポを速くし、もっとがらっ
ぱちで切実な感じにするともろにヴェリー・ビー・ケアフル(2004年8月1日
)になる。うきっ。アンコールのときは、ギターと鳴りモノの日本人が加わっ
たりもした。なんでも、先に書いたモグワイや彼らは、朝霧にも出たそう。
コメント