南青山・ブルーノート東京。コットンはマディ・ウォーターズのバンドにい
て独立、70年代に入ると積極的にファンク・ビートを導入し、一時はファンク
・ブルーズの旗頭的存在だったこともあるブルーズ・ハーピストだ。とはいえ
、この70才になろうかというじいさんは今の自分が心地いいようにやらせても
らいますワ的なノリで悠々、フツーのビートのもとパフォーマンス。でも、1
曲ぐらいはファンク・ビートを採用した曲をやってもいいのではとも思う。<
昔とった杵柄の巧みな、ひつこい流用>、それもまた大衆黒人音楽における重
要な要素でもありますからね。とくに、ライヴにおいては。それから、意外だ
ったのはほとんどハープに専念して、歌はギタリストが担当していたこと。先
のファンク時代は確か自分で歌っていたはずだが。もともとそんな上手いほう
ではないし、無理してまでは歌いたくはないってことか。ブルーズ・マンって
その過酷な境遇もあり、長生きする人は少ない(んじゃないかなあ)のだが、
成功者のほうに入るだろう彼、楽しそうに長生きしてくださいね。

追記:90年代に入って、彼は喉の手術をよぎなくされ、いこう歌わなくなったようだ。
                

コメント